2007年06月28日(木)
需給調整用備蓄の更なる積み増しも、インド食糧長官
[砂糖]
インドのクマール食糧長官は27日、ダウジョーンズのインタビューに答え、この先追加の輸出奨励策を行う計画がないことを明らかにした。同国は既に港までの運送コストに対し1トンあたり1,350ルピー(内陸部は1,450ルピー)の資金補助を行っており、業者にこれ以上補助を要求する正当な理由はないとした。業界からは、粗糖の輸出に対して追加の補助政策の制定を求める声が上がっている。
インドは元々白糖の輸出国だったが、国内の大幅な供給過剰を受け粗糖の輸出意欲も高まっている。最近には国内業者のISECが23.5万トンもの粗糖輸出成約をドバイの製糖所と結び、その後の価格下落の一因となった。
長官はまた、需給調整用の備蓄をこれまでの200万トンから300万トンに積み増ししたことについて、今後も状況に応じて更に増やす可能性があることを示唆した。生産が2,700万トンと推定される一方、国内消費が1,950万トン、輸出が100万トン、備蓄が500万トンとなっており、国内の供給過剰は 150万トンに過ぎないと指摘した。しかしながら、備蓄を加えた07/08年度の期末在庫は1,100トンまで積み上がるとの見通しもあわせて示している。
Posted by 松