2007年05月01日(火)
カンザス州冬小麦クロップツアー、州北東部で深刻な冷害
[穀物・大豆]
1日から始まった小麦品質評議会によるカンザス州クロップツアーによると、今年度の冬小麦には4月初めの寒波による深刻な被害が確認されている模様。州のやや北東寄りにあるマンハッタンの西側及ぶ南部での推定イールドは、1エーカー当たり30ブッシェルと昨年の44.5ブッシェルから大幅に低下、全体の3割から4割が既に枯れているという。ディキンソン郡チャプマン周辺では全滅した農場もあるほか、ソロモン周辺ではうどん粉病やアブラムシの被害も見られ、イールドは23ブッシェルに過ぎないとしている。
州東部のオタワ郡ではアブラムシなどの虫害がひどく、農場にはかつて見たことがないほど多くの害虫が確認されているという。最近の低温多雨気候が害虫の繁殖を促したと見られる。州中央部に近いサリーン郡の状況は遥かに良好で、葉に冷害が見られる程度で、最終的な生産には影響しない模様。イールドは55ブッシェル程度と予想される。
Posted by 松