2007年05月14日(月)
世界市場は需給バランスが取れている、アルジェリア石油相
[エネルギー]
アルジェリアのヘリル石油相は14日、ワシントンDCで開かれた会議の席でインタビューに答え、ナイジェリアの情勢悪化による生産減少にもかかわらず、世界の原油供給は良好との認識を示した。ナイジェリアでは現在生産が減少しているが、供給全体に影響は及ぼしていないと分析、世界市場は需給バランスが取れているとした。
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OPECは9月までに増産を決定すべき、EIA局長
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)のカルーソ局長は14日、ナイジェリアの生産停止による需給逼迫を懸念、OPECは9月の定例総会までに生産量を引き上げるべきとの考えを示した。ワシントンDCで開かれたエネルギー会議でインタビューに答えた。また、ガソリン需給はナイジェリア問題で更に逼迫、全米の平均小売価格は史上最高値を更新するとの見通しも示した。
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輸出検証高:小麦、コーンは前週から増加、大豆は低調
[穀物・大豆]
USDAが発表した10日までの週の輸出検証高は、小麦が前週から23.7%、コーンが8.2%それぞれ増加したのに対し、大豆は33.7%減少、市場予想にも届かない低調な結果に終わった。
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5月10日 | 前週比 | 市場予想 | |
小麦 | 22822 | ↑ 23.7% | 15000 〜21000 |
コーン | 37581 | ↑ 8.2% | 33000 〜38000 |
大豆 | 7680 | ↓33.7% | 9000 〜13000 |
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砂糖市場の下落圧力は更に高まる、ISO
[砂糖]
国際砂糖協会(ISO)は14日に発表した月報で、市場は06/07年度、そして07/08年度の供給過剰を十分に織り込んでおらず、ブラジルの収穫がピークを迎えるにあたり下落圧力は更に高まるとの見通しを示した。06/07年度の供給過剰は約900万トンと、2月の720万トン、4月の850-900万トンから引き上げた。
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4月NOPA大豆圧搾は前月比6.26%減
[穀物・大豆]
全米油種加工業組合(NOPA)が発表した4月の大豆圧搾高は1億3,872万ブッシェルと市場予想平均をやや下回った。前月比では6.26%減少したものの、前年比では6.08%増加した。
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6月のアジア、欧州向け出荷量は前月から据え置き、サウジアラムコ
[エネルギー]
関係者の話によると、サウジアラムコは6月のアジア向け石油出荷量を契約量から10%削減する旨を顧客に対し通達した。5月の水準からほぼ据え置きとなる。ただ、これまでは重質油中心に削減していたのから、軽質油に削減の対象を移す動きが見られたという。また、欧州向けの出荷量も5月から据え置きとなる模様。
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緊急総会開催の必要はない、OPEC高官
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)の高官は13日、ダウジョーンズのインタビューに答え、現在の石油市場や価格は満足できる状況にあり、9月の定例総会までに緊急総会を開く予定はないことを明らかにした。ガソリン価格の高騰は米国内の製油所の問題で、誰も価格上昇を望んでいるわけではないが、OPECに出来ることはないという。我々は夏のドライブシーズンが来るたび、更なる製油所の建設が必要だと毎年のように言い続けている、(米)政府は建設に対する規制とガソリンの成分規制を緩和するべきだとした。
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2007年05月11日(金)
シェブロン、ナイジェリアの石油施設から従業員を引き上げ
[エネルギー]
米石油大手シェブロン幹部は11日、ダウジョーンズのインタビューに答え、まもなく治安が悪化しているナイジェリアの海上石油施設からの作業員引き上げを開始することを明らかにした。現在既に石油生産が減少しており、引き上げによってこれ以上影響が出ることはないという。引き上げは一時的な措置で、重要業務に携わっていない職員が中心になるが、規模は数100名に上るという。
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インドの砂糖輸出は100万トンを下回る、製糖業界幹部
[砂糖]
インド製糖業協会幹部は11日、ダウジョーンズのインタビューに対し、同国の06/07年度(10月-9月)砂糖輸出は100万トンを下回る可能性があるとの見方を示した。同国は今年に入って合計150万トンの輸出許可を発行しているが、実際の輸出は65万トンにとどまっているという。昨年主な輸出先だったパキスタンでは供給過剰となっており、今年度の輸出は見込めない。更にはこの先モンスーン・シーズンに入るため、出荷作業に支障が出る恐れも高いという。市場では当初、今年の輸出は200-300万トンに達すると見られていた。
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3月企業在庫は前月比0.09%減少、予想下回る
[経済指標]
米国勢調査局が発表した3月の企業在庫は前月から0.09%減少、0.25ほど増加するとしていた市場予想を下回った。
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07年3月 | 前月比 | 07年2月 | 市場予想 | ||
企業在庫 | 1366320 | ↓0.09% | ↑ 0.20% | ↑ 0.20% | |
在庫率 | 1.271 | ↓ 0.019 | 1.290 | ||
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USDA需給:07/08年小麦在庫率は上昇、コーンと大豆は低下
[穀物・大豆]
農務省が11日に発表した5月の需給報告によると、小麦の07/08年度生産は21億7,400万ブッシェルと前年比で20.0%増加、期末在庫は4億6,900万ブッシェルと13.8%増加する。在庫率は21.16%と前年から1.42ポイント上昇。
コーンの07/08年度生産は作付の増加に伴い124億6,000万ブッシェルと前年から18.3%増加。需要は輸出が減少するもののエタノール需要が58.1%増加、全体では7.7%増加する。期末在庫は9億4,700万ブッシェルと1.1%増えるものの、在庫率は7.60%と0.5ポイント低下する。
大豆はコーンへの転作が進むことで作付が大きく減少、07/08年度生産は27億4,500万ブッシェルと前年から13.9%減少する。需要は前年から小幅増にとどまると予想、期末在庫は3億2,000万ブッシェルと前年から47.5%減少、在庫率も10.53%と前年の20.12%から大きく落ち込んだ。
07/08年度の需給推定は、今回が初めての発表となる。
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4月PPIは0.73%上昇、コアは2ヶ月連続で横ばい
[経済指標]
米労働省が発表した4月の生産者物価指数(PPI)は前月比で0.73%上昇と市場予想を上回る強い伸びを見せた。一方、エネルギーと食品を除いたコア指数は2ヶ月連続で横ばい、予想も下回った。
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前月比 | 07年4月 | 07年3月 | 市場予想 | |
生産者物価指数(PPI) | ↑ 0.73% | ↑ 0.98% | ↑ 0.6% | |
コア(エネルギ・食品除く) | →0.00% | →0.00% | ↑ 0.2% | |
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4月小売売上は前月比0.23%減、予想下回る
[経済指標]
米国勢調査局が発表した4月の小売売上高は前月から0.23%減少、自動車を除くex-Autoも0.01%減少した。ともに市場予想を大きく下回った。
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07年4月 | 前月比 | 07年3月 | 市場予想 | ||
小売売上高 | 372034 | ↓0.23% | ↑ 0.97% | ↑ 0.4% | |
>自動車除く | 295418 | ↓0.01% | ↑ 1.12% | ↑ 0.5% | |
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OPEC増産なければ夏季に供給不足の懸念、IEA
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、世界石油需要を日量8,572万バレルと推定、前月から6万バレル引き下げた。非OPEC諸国の生産の伸び悩みやガソリン在庫の取り崩しを受け、OPECが早急に生産量を引き上げなければ夏季には市場に供給不足が生じるとの懸念を表明した。また、ナイジェリアの生産停止は日量81.5万バレルまで拡大、既に逼迫気味なガソリン市場に対し更なる圧力を与えているという。
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ブラジル・マットグロッソ州の大豆作付は拡大しない
[穀物・大豆]
ブラジル第一の生産州であるマットグロッソの大豆生産者協会会長は10日、同州の大豆作付は設備や為替レートの影響で07/08年度に拡大することはないとの見通しを示した。
最近のドル安傾向で生産者の利益マージンが縮小しており、主要生産者が大豆生産ビジネスからの撤退を検討しているという。大豆はCBOTの先物価格を基にドル建てで支払われるため、ドルの下落はそのまま生産者の収入減少につながる。価格が7ドルを超えているとしても、政府は農家に対し補助金を提供する必要があるとした。また、大手の商業農場に中小の農場買収が進んでいることにも懸念を表明、しかし一方で大豆生産にはある程度の規模のビジネスが必要との認識も示した。
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エネルギー省、SPR積み増しによる採掘権料支払契約を承認
[エネルギー]
米エネルギー省はロイヤルダッチシェル子会社のシェルトレーディングに対し、ロイヤルティー・イン・カインドプログラムと呼ばれる戦略備蓄(SPR)への積み増しによって油田の採掘権料を支払う契約を承認したことを明らかにした。
8月から日量5万バレルの原油をルイジアナ州ウェストハックベリーとテキサス州ブライアン・マウンドの備蓄施設に積み増しする。積み増し量は合計で870万バレルに上るという。エネルギー省は2008年末までに現在6億8,900万バレルある戦略備蓄を施設の容量一杯の7億2,700万バレルまで積み増す計画を立てている。ロイヤルティー・イン・カインドプログラムによる積み増しは、2008年には日量9万バレルまで増える予定。
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