2007年05月14日(月)
砂糖市場の下落圧力は更に高まる、ISO
[砂糖]
国際砂糖協会(ISO)は14日に発表した月報で、市場は06/07年度、そして07/08年度の供給過剰を十分に織り込んでおらず、ブラジルの収穫がピークを迎えるにあたり下落圧力は更に高まるとの見通しを示した。06/07年度の供給過剰は約900万トンと、2月の720万トン、4月の850-900万トンから引き上げた。
インドの輸出奨励策やブラジルの生産増、中国の輸入を削減するとの見方が相場の重石になっているという。07/08年度のブラジル生産は前年比で10%増加し4億1,000万トンに達すると予想。エタノール生産は12%増加するものの、砂糖生産が伸びる余地も十分にあるという。また、今後の天候次第でブラジルの生産は大きく伸びる可能性があるとも指摘した。
インドの砂糖輸出については、06/07年度(10月-9月)は135万トンと前年から倍増すると推定。これには政府の禁輸策で輸出開始時期が遅れたことや、6月から8月まではモンスーン・シーズンにあたり輸出業務に支障が出ることを考慮しての数字という。同国の輸出は07年度白糖市場の主力となったものの、政府の輸出政策に伴う不安定要素が大きいとも付け加えた。
Posted by 松