2007年05月02日(水)
需要を満たすには5,000億ドルの投資が必要、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は2日、サウジで開かれているアジアエネルギー会議でインタビューに答え、OPEC諸国は世界の需要増に対応するため、上流部門に対し2030年までに最大5,000億ドルの開発投資を行う必要があるとの見方を示した。
また市場は現在のところ安定しており、リスクプレミアムは付いているものの供給不足は生じていないと分析。年末までに生産量を増やす必要はないとした。また、先の2回の総会で合意された170万バレルの減産の遵守率については、3月から70%あたりで推移しているとした。加盟国はドルの下落を懸念しているものの、ドル以外の通貨での決済を検討している国はないとも述べた。
加盟国は上流、下流部門に多くの投資をしているものの、開発コストの上昇が計画の遅れにつながる可能性を指摘。世界の需要を満たすためには2030年までに生産能力を日量900万バレル増やす必要があるが、そのためには2,300億から5,000億ドルの投資が必要だとした。
Posted by 松