イランのアフマディネジャド大統領は4日、先月23日に拘束した英国軍兵士15名を開放する意向を明らかにした。

クウェートのアラブタイムズ紙は4日、関係者の話として米国が今月末までにイランの核施設を攻撃する計画を立てていることを報じた。既に政府の複数の部署で攻撃開始を宣言する大統領声明の草稿準備に取り掛かっているという。声明では核開発を中止し湾岸地域の安定のため他の国々と協力するようイランを説得することが出来ず、軍事行動に頼る以外選択肢がないと、証拠を示して米国の行動を正当化する内容になる模様。

関係者は4月中に攻撃が行われることを強調する一方、攻撃は原子炉など核施設への攻撃に限定され、米国側の人的被害を抑えるため地上戦を展開することはないとしている。

ホワイトハウスのペリーノ報道官は2日、イラン国内で米国人1名が行方不明になっているとの情報を得ていることを明らかにした。米国人が行方不明になることはそれほど特別な事態ではないとした上で、(問題解決のために)恐らく領事が動くことになると語った。ワシントンポスト紙はWEBサイト上で、行方不明になっているのは引退したFBIの元エージェントとの見方を示している。米国務省も今後この問題を注視していくとのコメントを出しているが、どちらも不明者について詳細を把握しているわけではない模様。

イラン国営のニュースTV専門局は2日、軍幹部の話として、先月24日にイラン軍に拘束された英国軍兵士15名全員がイラン領海の侵犯を認める発言をしたことを明らかにした。英国政府は（兵士は）イラク領海で拘束された後イラン側に連れて行かれたと、当時のGPSの記録などを基に主張。拘束された兵士の発言にしても、強制的に言わされていると猛烈に反発している。