米石油大手シェブロン幹部は11日、ダウジョーンズのインタビューに答え、まもなく治安が悪化しているナイジェリアの海上石油施設からの作業員引き上げを開始することを明らかにした。現在既に石油生産が減少しており、引き上げによってこれ以上影響が出ることはないという。引き上げは一時的な措置で、重要業務に携わっていない職員が中心になるが、規模は数100名に上るという。

インド製糖業協会幹部は11日、ダウジョーンズのインタビューに対し、同国の06/07年度(10月-9月)砂糖輸出は100万トンを下回る可能性があるとの見方を示した。同国は今年に入って合計150万トンの輸出許可を発行しているが、実際の輸出は65万トンにとどまっているという。昨年主な輸出先だったパキスタンでは供給過剰となっており、今年度の輸出は見込めない。更にはこの先モンスーン・シーズンに入るため、出荷作業に支障が出る恐れも高いという。市場では当初、今年の輸出は200-300万トンに達すると見られていた。

米国勢調査局が発表した3月の企業在庫は前月から0.09%減少、0.25ほど増加するとしていた市場予想を下回った。

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農務省が11日に発表した5月の需給報告によると、小麦の07/08年度生産は21億7,400万ブッシェルと前年比で20.0%増加、期末在庫は4億6,900万ブッシェルと13.8%増加する。在庫率は21.16%と前年から1.42ポイント上昇。

コーンの07/08年度生産は作付の増加に伴い124億6,000万ブッシェルと前年から18.3%増加。需要は輸出が減少するもののエタノール需要が58.1%増加、全体では7.7%増加する。期末在庫は9億4,700万ブッシェルと1.1%増えるものの、在庫率は7.60%と0.5ポイント低下する。

大豆はコーンへの転作が進むことで作付が大きく減少、07/08年度生産は27億4,500万ブッシェルと前年から13.9%減少する。需要は前年から小幅増にとどまると予想、期末在庫は3億2,000万ブッシェルと前年から47.5％減少、在庫率も10.53%と前年の20.12%から大きく落ち込んだ。

07/08年度の需給推定は、今回が初めての発表となる。

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米労働省が発表した4月の生産者物価指数（PPI)は前月比で0.73%上昇と市場予想を上回る強い伸びを見せた。一方、エネルギーと食品を除いたコア指数は2ヶ月連続で横ばい、予想も下回った。

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米国勢調査局が発表した4月の小売売上高は前月から0.23%減少、自動車を除くex-Autoも0.01%減少した。ともに市場予想を大きく下回った。

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国際エネルギー機関（IEA）は11日に発表した月報で、世界石油需要を日量8,572万バレルと推定、前月から6万バレル引き下げた。非OPEC諸国の生産の伸び悩みやガソリン在庫の取り崩しを受け、OPECが早急に生産量を引き上げなければ夏季には市場に供給不足が生じるとの懸念を表明した。また、ナイジェリアの生産停止は日量81.5万バレルまで拡大、既に逼迫気味なガソリン市場に対し更なる圧力を与えているという。

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ブラジル第一の生産州であるマットグロッソの大豆生産者協会会長は10日、同州の大豆作付は設備や為替レートの影響で07/08年度に拡大することはないとの見通しを示した。

最近のドル安傾向で生産者の利益マージンが縮小しており、主要生産者が大豆生産ビジネスからの撤退を検討しているという。大豆はCBOTの先物価格を基にドル建てで支払われるため、ドルの下落はそのまま生産者の収入減少につながる。価格が7ドルを超えているとしても、政府は農家に対し補助金を提供する必要があるとした。また、大手の商業農場に中小の農場買収が進んでいることにも懸念を表明、しかし一方で大豆生産にはある程度の規模のビジネスが必要との認識も示した。

米エネルギー省はロイヤルダッチシェル子会社のシェルトレーディングに対し、ロイヤルティー・イン・カインドプログラムと呼ばれる戦略備蓄（SPR)への積み増しによって油田の採掘権料を支払う契約を承認したことを明らかにした。

8月から日量5万バレルの原油をルイジアナ州ウェストハックベリーとテキサス州ブライアン･マウンドの備蓄施設に積み増しする。積み増し量は合計で870万バレルに上るという。エネルギー省は2008年末までに現在6億8,900万バレルある戦略備蓄を施設の容量一杯の7億2,700万バレルまで積み増す計画を立てている。ロイヤルティー・イン・カインドプログラムによる積み増しは、2008年には日量9万バレルまで増える予定。

財務省が発表した4月の財政収支は1,776億7,400万ドルの黒字と、市場予想を大きく上回った。黒字幅は6年ぶりの高水準。前年は1,188億4,100万ドルの黒字だった。

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OPECのエル・バドリ事務総長は10日、国連会議の席でダウジョーンズのインタビューに答え、石油価格は現在生産国、消費国共に満足できる水準にあり、9月の定例総会までにOPECが何か行動を起こす必要はないとの考えを示した。もっとも9月総会での方針変更の可能性については言及を避けた。

昨年10月と12月の総会で決定した合計170万バレルの減産については、現在の遵守率は70%程度という。また、今年初めから新規加盟したアンゴラを9月の総会までに同国を訪問し、生産枠割当について話し合う意向を明らかにした。事務総長は以前、9月総会ではアンゴラを含めた生産枠の再設定について話し合うことになるとの見方を示していた。

カタールのアティーヤ石油相は10日、OPECは9月の定例総会で生産量を引き上げる必要はないかもしれないとの見方を示した。国連会議の席でインタビューに答えた。生産量は必要になるまで引き上げることはないとした上で、現時点では供給に何の不安もないという。9月の総会までに会合を開く必要はなく、総会でも全ての選択肢を検討するとした。

ブラジル地理統計局（IBGE）は10日に発表した月報で、07/08年度コーヒー生産見通しを3,659万8,066袋（219万5,884トン）と前月の3,751万6,093袋から2.4%引き下げた。サンパウロや主要生産州のミナスジェライス州でのイールド引き下げが主な要因。全体のイールドは前月の1ヘクタール16.18袋から15.75袋に引き下げられた。

IBGEの推定は農務省食糧供給公社（CONAB)推定の3,207万トンを大きく上回っている。

米農務省が発表した3日までの週の輸出成約高は、小麦が前週から21.0%増加した一方、コーンは17.1%、大豆は66.7%減少した。コーンは市場の事前予想もやや下回った。

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米商務省が発表した3月の貿易収支は638億9,100万ドルの赤字と前月から10.36%赤字が拡大した。市場予想も上回った。単月での赤字幅は昨年9月以来の大きさ。

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米労働省が発表した4月の輸入物価指数は前月比で1.30%上昇した。石油および石油製品が6.54%上昇、全体を押し上げた。

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米労働省が発表した5日までの週の失業保険申請件数は29.7万件と前週から9,000件減少、1月13日の週以来の低水準となった。市場予想も大きく下回った。

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欧州中央銀行（ECB)は10日に開いた理事会で、政策金利を年3.75%に据え置く事を決定した。

トリシエ総裁はNY8:30から会見を開く予定。

ノルウェーのスタットオイルは10日、2007年度の生産目標を原油換算で日量115万バレルから120万バレルとすることを明らかにした。これまでの目標だった日量130万バレルから引き下げた。新規油田開発や生産引き上げ計画の遅れが主な要因。この結果、生産コストは1バレル30クローナ（4.97ドル）に上昇するという。

イングランド銀行は10日に開いた金融政策会議で、政策金利を0.25%引き上げ年5.50%にすることを決定した。

設備投資は予想より強いペースで進んでおり、個人消費についてはばらつきがあるものの、今後の成長見通しは引き続き堅調だという。信用とマネーも引き続き強い伸びを示しており、世界経済の強いペースで拡大しているとした。

消費者物価（CPI）の伸びはは3月に年3.1%まで上昇。ガスや電力価格、輸入物価の値下がりにより、CPIは年を通じて目標の2%あたりまで戻っていくとする一方、企業の利益マージンが限られていることから、経済成長が価格を更に押し上げる兆候があるとした。中長期的な見通しではインフレが加速するリスクが残るという。

前回の引き上げは07年1月

伊石油大手Eniは9日午後、ナイジェリアのブラスリバー石油ターミナルからの出荷について、不可抗力による契約不履行を宣言した。同石油ターミナルでは現在、武装勢力によるパイプライン攻撃によって日量9万8,000バレルの石油供給が停止していると見られる。