中国のシンクタンク穀物油種情報センター（CNGOC）は4日に発表した月報で、07年度のコーン生産を1億4,900万トンと前月から200万トン引き上げた。前年比では2.4%の増加となる。価格上昇を受け、他の作物からコーンに転作した農家が増えた。作付は前年比4.2%増の2,805万ヘクタール。小麦生産は前年比2.4%増の1億700万トン、前月からやはり200万トンの上方修正だ。大豆生産は1,500万トンと前年から6.1%減少する。

独調査会社のF.O.リヒトは4日、07/08年度の世界コーヒー生産が前年比8.5%減の1億2,000万袋になるとの見通しを明らかにした。アラビカ種は13.5%減少し7,140万袋となる一方、ロブスタ種は4,860万袋と前年から10万袋減少するのみにとどまる。ブラジルで気温低下や干ばつが起こらなくとも、ロブスタ種を中心に供給不足になるという。

一方08/09年度のブラジルの生産は過去最高を上回る可能性があると指摘。現在の供給不足は次年度の供給増で解消され在庫も適切な水準に戻ると予想、焙煎業者は供給不足を過剰に懸念する必要はないとした。

中国金協会（CGA）が4日に明らかにしたデータによると、同国の1月-5月の金生産は98.897トンと前年比で11%増加した。5月単月では 21.143トンに上る。上海金取引所における5月の取引量は8万9,931.2kg、1月-5月では前年比23%増の57万3,967.9kgに達している。

現地の警備関係者によると、ナイジェリア南部の油田地帯で4日未明、武装グループがシェルの石油開発施設を襲撃、石油企業職員5名を誘拐した模様。ナイジェリアでは前日に有力武装組織ニジェールデルタ解放運動が施設への攻撃を再開すると宣言したばかりだが、同組織はこの犯行についての関与を否定しているという。

シェルはこの攻撃を受けソクー油田の探査リグの稼動を一時的に停止、職員を避難させた。もっともリグは探査用のもので、実際の生産には影響は出ないとの見通しを出している。

7月4日は独立記念日、米国市場はお休みです。

ブラジル農務省商品供給公社（CONAB）は3日、06/07年度の大豆生産を5,803万9,900トンとする最新推定を発表した。前月より1万9,700トンの小幅引き上げとなる。

コーン生産は5,056万7,800トンと前月から9万700トンの下方修正、メインクロップが3,654万2,800トンと18万1,500トン引き下げられる一方、サブクロップは1,402万5,000トンと9万800トン引き上げられた。また、07/08年度の小麦生産推定は383万6,700トンと前月から変わらず。

全米不動産協会（NAR)が発表した5月の住宅販売ぺンディング指数は97.7と前月から3.46%の大幅低下となった。前年比では13.31%の低下。地域別では北東部と西部で上昇したものの、中西部、南部での落ち込みが激しく、全体を押し下げた。

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米国勢調査局が発表した5月の製造業受注は前月比で0.49%の減少と市場予想ほどの大幅な落ち込みは見られなかった。耐久財の受注が先週発表された速報値の2.78%減から2.42%減に上方修正されたほか、非耐久財の受注が1.61%増加した。

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インドのデオーラ石油天然ガス相は3日、現時点で国内ガソリン並びにディーゼル小売価格を引き上げる計画はないとの考えを記者団に対し明らかにした。インドでは政府が国内石油製品価格を低く抑えているが、最近の原油価格高騰で石油会社にかなりの損失が出ており、国内価格を引き上げるのではとの見方が浮上していた。この件については来週金融相と会談し、政府による債券の発行などの対応策を協議するという。

ダウジョーンズの調査によると、6月のOPEC産油量は日量3,063万バレルと前月から10.1万バレル増加した。サウジの生産が10万バレル減ったものの、ナイジェリアが10万バレル増えたのをはじめ、他の加盟国でも小幅増となったところが多かった。イラクとアンゴラを除く10ヶ国の生産は日量2,690万バレルと前月から6.5万バレル増加した。

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中国政府系シンクタンクである中国穀物油種情報センターの市場調査部幹部は3日、大豆ミールの増加により同国の大豆輸入は2010/11年度に3,580 万トン、2015/16年度には4,900万トンまで増加するとの見通しを明らかにした。大豆輸入は飼料部門の成長に大きく依存するとしながらも、大豆ミールの需要は価格がコーンに比べ割安となったこともあり、飼料全体よりも速いペースで伸びていくとした。豚肉への需要が2005年から2010年までに 28%増加するなど、食肉に対する需要も非常に強く、飼料需要を押し上げている。

一方、大豆の生産は2015/06年度に1,870万トンと2004/05年度から7.5%しか増加しないと予想している。大豆油の輸入については、経済成長に伴う需要増を受けて2007/08年度には230 万トン、2010/11年度には360万トン、2015/06年度には470万トンにまで伸びると見通した。

ナイジェリアの有力武装勢力、ニジェールデルタ解放運動（MEND）は3日、通信社に送ったe-mailにおいて、新大統領との交渉進展に期待して行った1ヶ月間の停戦を延長することはなく、今後石油施設への攻撃や職員誘拐を活発化させる意向を明らかにした。

我々は僅かな望みをかけて攻撃を控えていたが、6月に南部油田地帯の石油施設で起きたナイジェリア軍との衝突で8名が死亡した事件についても何一つ反応がなかったと政府を非難している。死亡したのはほとんど武装をしていない一般市民だったとMENDが主張するのに対し、軍は施設を攻撃しようとしていた武装勢力メンバーだったとしていた。