米連邦制度準備理事会（FRB)は25日、地区連銀経済報告(ベージュブック）を発表、6月から7月前半にかけての経済活動は引き続き拡大傾向にあるとの見通しを示した。

ニューヨーク、リッチモンド、セントルイス、サンフランシスコの各連銀は中程度 (moderate)の成長が見られたとする一方、クリーブランドとシカゴ連銀は控えめな(modest)成長とした。フィラデルフィアでは経済状況が好転しているという。カンザスは引き続き成長しているもののそのペースは穏やか、ダラス連銀は力強く成長しているものの、伸びは鈍ってきているとした。ボストンとアトランタ連銀は、経済見通しはまだら模様とした。

エクソンモービルは25日、英国最大のフォーレイ製油所で火災が発生し施設のほとんどを閉鎖したことを明らかにした。火災はスティームの発生装置で起こり、約1時間ほどで鎮火したようだが、今のところ稼動再開の目処は立っていない。同製油所は日量32.6万バレルと、英国全体のほぼ5分の1に匹敵する精製能力を持っている。

出所：米エネルギー省情報局（EIA)、全米石油協会（API)、NY10:30発表、単位1,000バレル

全米不動産協会が発表した6月の中古住宅販売は575万戸と前月から3.85%減少、02年11月以来の低水準となった。前年比では11.40%の減少。北東部や西部など、販売価格の高い地域での落ち込みが目立った。在庫は前月から4.16%減少したものの、販売も落ち込んだために販売の8.8ヶ月分という比率は前月から変わっていない。

ドバイを本拠にするアル・ハリージシュガーは25日、インドの砂糖会社ISECとの間で粗糖20万トンの買付けで最終的に合意したことを明らかにした。同社は6月にも20万トン以上をインドから買付けている。同国はドバイに近く、今のところ他のどの国からの買付けよりも運賃が安く済むという。アル・ハリージシュガー年間200万トンの製糖能力を持つ、世界最大規模の製糖所。

ブラジルの農業コンサルタントのアグルーラルは24日、07/08年度の大豆作付が2,280万ヘクタールと前年比で7%増加するとの見通しを明らかにした。次年度の見通しを出すのは今回が初めて、国際価格の上昇に伴い生産者の作付意欲が高まっているのが増加の主な要因。

同国の大豆作付は04/05年度に2,330万ヘクタールまで増えたものの、その後の2年間は価格低迷やドル安による農家の資金不足などが理由で減少を続けてきた。また、イールドが06/07年度と同じ1ヘクタールあたり2,782kgになるとの前提で、07/08年度の生産は6,330万トンまで増えるという。

ECBが24日に発表したデータによると、欧州圏中銀（ユーロシステム）の金準備高は7 月13日現在1,723億3,600万ユーロと前週から2億8,800万ユーロ減少した。ユーロシステムの中央銀行3行が欧州金協定に基づいて保有金の売却を行ったことによる。

イラン石油省のOPEC担当高官は24日、ダウジョーンズのインタビューに答え、原油在庫は過去5年平均の最高水準にあり、9月の総会まではこうした見方を変える必要はないとの考えを示した。OPECはいつでも市場に供給を増やす用意があるが、今のところは市場に石油供給が十分にないとの苦情を聞いたことはないという。現在の価格高騰は石油精製など市場の下流部門の問題で、一部地域で一部の石油製品の在庫に問題があるためだとも述べた。