米農務省が発表した6月28日までの週の輸出成約高は小麦、コーン、大豆共に予想を上回った。特にコーンは前週から2倍近く増加、200万トン近い成約となった。

ブラジルコーヒー生豆輸出協会（Cecafe）が5日に明らかにしたデータによると、同国の6月コーヒー輸出は178万3,176袋と前年比で18.5%増加した。内訳はアラビカ種が164万4,504袋、ロブスタ種 （コリニョン）が13万8,672袋。

労働省が発表した6月の非農業雇用数は前月から13万2,000人増加、市場予想も上回った。前月は15.7万人増から19.0万人増に大きく上方修正された。

もっとも、製造業の低迷は相変わらずで、前月から1.8万人減少。これで12ヶ月連続の減少となる。建設業は1.2万人増えた。

失業率は4.53%と前月から0.07ポイント増加。家計ベースでの就業者は前月から19.7万人増加した。

コーフィービル・リソーシズは5日、洪水によって全面的に閉鎖したカンザス州コーフィービル製油所は依然として水に浸かっており、稼動再開の見通しは立っていないことを明らかにした。場所によっては最高で180cmほどもあったのからは下がったものの、まだ数センチから10数センチの水位があるという。5 日にはほとんどの職員が製油所に戻り、被害状況の把握作業を始めた模様。製油所の処理能力は日量10万8,000バレル。

米金鉱大手のニューモント・マイニングは5日、同社が持つ185万オンスに及ぶ金のヘッジポジション全てを解消したことを明らかにした。6月中に5億7,800万ドルのコストをかけてポジションを整理したという。また、同時に商業銀行部門を廃止する意向も明らかにした。

米エネルギー省が発表した在庫統計によると、6月29日現在の原油在庫は前週から315万バレル、ガソリン在庫は185万バレルそれぞれ大幅に増加。製油所稼働率も5週ぶりに90%の大台を回復、全体的に弱気の内容となった。

米供給管理協会が発表した6月の非製造業景況感指数は60.7と前月から1.0ポイント上昇、06年4月以来の高水準となった。建設、不動産、リース、アート、エンターテイメントなど14の業種で6月はビジネスが拡大、一方活動が低下したと回答した業種はなかったという。

民間雇用サービスのADPが発表した6月の非農業民間雇用数は前月から15.0万人とかなり強気の内容となった。平均で2.5万人程度は増加している政府雇用をあわせると、非農業部門の増加は17万人を超える計算となる。

欧州中銀（ECB)は5日に開いた理事会で、政策金利を年4.00%で据え置くことを決定した。

トリシエ総裁は理事会後の記者会見で、前回の理事会以降に発表された経済指標は、6月の利上げ決定の理由を裏付ける内容となっており、中長期的な物価安定は依然として物価上昇のリスクが残るとした。現在の欧州圏の経済環境を見る限り、金融政策は依然として緩和的で、マネーと信用の伸びは著しく、流動性は十分に確保されているという。ECBは今後も注意深く市場の動向を監視、物価上昇のリスクが具現化しないよう、中長期的な物価安定を維持できるよう努めるとした。

ナイジェリアの警察関係者派5日、同国南部油田地帯で英国人石油企業職員の3歳になる娘が誘拐されたことを明らかにした。同国では有力武装勢力のニジェールデルタ解放運動が1ヶ月の停戦期間の間に新政権との話し合いが進展しなかったとして、石油施設の攻撃再開などを宣言したばかり。なお、今回の事件との関わりは明らかではない。石油企業職員の誘拐が多発する同国でも、女性や子供が対象となることはこれまでほとんどなかった。