米国勢調査局が発表した5月の卸売在庫は前月比で0.47%増加した。コンピューター関連や電気機器、自動車の在庫増が目立った一方、家具の在庫は減少した。

国際砂糖機関（ISO）は10日に発表した月報で、世界砂糖市場は価格下落にもかかわらず07/08年度も供給過剰が続くとの見通しを示した。中国、インド、タイなどの生産国では天候にも恵まれ、前年に続き豊作が見込まれるという。ロンドンとNYの先物価格は6月に下落したものの、ブラジルでエタノール生産へのシフトが大きく進んだことやドルの下落によって下げ幅は限定されたという。

ECBが10日に発表したデータによると、欧州圏中銀（ユーロシステム）の金準備高は7 月6日現在1,727億1,200万ユーロと前週から4,400万ユーロ減少した。ユーロシステムの中央銀行2行が欧州金協定に基づいて保有金の売却を行ったことによる。

インド政府高官が10日に明らかにしたところによると、国営商社のSTCは競売で小麦51万1,000トンの買付けを行った模様。価格は運賃込みで1トン317ドルから330ドル、受渡しは8月から9月の間となる。STCは当初100万トンの買付けを予定していた。

中国税関総局が10日に明らかにしたデータによると、同国の6月原油輸入は1412万トン(日量345万バレル)と前年比で19.8%増加した。年初からの累計では前年比11.2%増の8,154万トン(日量330万バレル)となっている。1月-6月の石油製品輸入は前年比1%減の1,805万トン、輸出は27.6%増えて791万トンとなった。

ロイヤルダッチシェルは10日、オイル漏れのため稼動を停止していたナイジェリアのネンベ・クリーク・パイプラインの修復を完了、石油供給を再開したことを明らかにした。同施設では5月に油漏れが発見され、修復のため日量7万7,000バレルの生産停止を余儀なくされていた。

米農務省が発表した7月5日までの週の輸出検証高は、小麦、コーン、大豆共に前週から大きく減少、市場予想も下回った。

ドバイ金宝石グループの幹部は8日、ドバイの6月の金売上が前年同月比で34%増加したことを明らかにした。サウジやエジプトなど中東諸国の需要が売上を押し上げたという。また、7月の売上は前年を40%は上回るとの見方も示している。

タンザニアのコーヒー業界幹部は9日、ダウジョーンズのインタビューに答え、同国の07/08年度コーヒー生産が5万2,000トン（86.7万袋）と前年比で15.6%増加するとの見通しを示した。価格上昇に伴い農家の生産意欲が高まっており、コーヒーの質、量共にこの先大きく伸びていくという。

一方、政府が進める再植樹計画によって、国内で種子の供給が不足していると指摘。農家からの需要が多く、同国のコーヒー協会も十分な量を確保できていないという。政府は再植樹計画で生産を2010年に12万トン(200万袋)までに引き上げるとしている。同国の生産の75%はアラビカ種。

ブラジル中南部の砂糖生産者協会（Orplana）の幹部は9日、オーストラリアで開かれた砂糖会議で発言、同国の砂糖きび生産は2012/13年度までに6億8,500トンに達し、そこから3,900万トンの砂糖と360億リットルのエタノールが生産されるとの見通しを示した。ダウジョーンズが伝えた。 07/08年度の砂糖きび生産の5億2,800万トンから29.7%増加、砂糖生産は24.6%、エタノールは80.0%それぞれ増加する。

同国では国内、海外の需要の伸びを受け、中南部を中心に砂糖きびへの投資が加速しているという。2012/13年度の砂糖の国内消費は1,150万トンに増加、輸出は2,700万トンと世界の貿易量の54％を占めるまでになるとした。エタノールの国内需要は2012年には285億リットルまで増加、70億リットルが輸出されるという。