2007年07月10日(火)
世界砂糖市場は07/08年度も供給過剰が続く、ISO
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)は10日に発表した月報で、世界砂糖市場は価格下落にもかかわらず07/08年度も供給過剰が続くとの見通しを示した。中国、インド、タイなどの生産国では天候にも恵まれ、前年に続き豊作が見込まれるという。ロンドンとNYの先物価格は6月に下落したものの、ブラジルでエタノール生産へのシフトが大きく進んだことやドルの下落によって下げ幅は限定されたという。
ブラジルでは世界的に需要が堅調なことや、国内のガソリンに混合する比率が23%から25%に引き上げられたことを受け、今後エタノール生産の割合が更に増加する可能性があるという。同国の砂糖生産は前年の601万トンから538万トンに減少する一方、エタノール生産は42.2億リットルと前年から10% 増加する。現在のエタノールの生産比率は前年の51.1%から現在は56%まで上昇している。
ロシアでは07年度のビート作付が増えており、同国の輸入は減少すると予想している。中国の消費は1,200万トンと06/07年度は供給とのバランスが取れていたものの、07/08年度の生産は 1,300万トンに上り供給過剰に陥るという。タイでは07/08年度の生産が7,000万トンに達することから、500万トンが輸出可能になると予想している。
Posted by 松