米エネルギー省が発表した在庫統計によると、6月29日現在の原油在庫は前週から315万バレル、ガソリン在庫は185万バレルそれぞれ大幅に増加。製油所稼働率も5週ぶりに90%の大台を回復、全体的に弱気の内容となった。

米供給管理協会が発表した6月の非製造業景況感指数は60.7と前月から1.0ポイント上昇、06年4月以来の高水準となった。建設、不動産、リース、アート、エンターテイメントなど14の業種で6月はビジネスが拡大、一方活動が低下したと回答した業種はなかったという。

民間雇用サービスのADPが発表した6月の非農業民間雇用数は前月から15.0万人とかなり強気の内容となった。平均で2.5万人程度は増加している政府雇用をあわせると、非農業部門の増加は17万人を超える計算となる。

欧州中銀（ECB)は5日に開いた理事会で、政策金利を年4.00%で据え置くことを決定した。

トリシエ総裁は理事会後の記者会見で、前回の理事会以降に発表された経済指標は、6月の利上げ決定の理由を裏付ける内容となっており、中長期的な物価安定は依然として物価上昇のリスクが残るとした。現在の欧州圏の経済環境を見る限り、金融政策は依然として緩和的で、マネーと信用の伸びは著しく、流動性は十分に確保されているという。ECBは今後も注意深く市場の動向を監視、物価上昇のリスクが具現化しないよう、中長期的な物価安定を維持できるよう努めるとした。

ナイジェリアの警察関係者派5日、同国南部油田地帯で英国人石油企業職員の3歳になる娘が誘拐されたことを明らかにした。同国では有力武装勢力のニジェールデルタ解放運動が1ヶ月の停戦期間の間に新政権との話し合いが進展しなかったとして、石油施設の攻撃再開などを宣言したばかり。なお、今回の事件との関わりは明らかではない。石油企業職員の誘拐が多発する同国でも、女性や子供が対象となることはこれまでほとんどなかった。

中国のシンクタンク穀物油種情報センター（CNGOC）は4日に発表した月報で、07年度のコーン生産を1億4,900万トンと前月から200万トン引き上げた。前年比では2.4%の増加となる。価格上昇を受け、他の作物からコーンに転作した農家が増えた。作付は前年比4.2%増の2,805万ヘクタール。小麦生産は前年比2.4%増の1億700万トン、前月からやはり200万トンの上方修正だ。大豆生産は1,500万トンと前年から6.1%減少する。

独調査会社のF.O.リヒトは4日、07/08年度の世界コーヒー生産が前年比8.5%減の1億2,000万袋になるとの見通しを明らかにした。アラビカ種は13.5%減少し7,140万袋となる一方、ロブスタ種は4,860万袋と前年から10万袋減少するのみにとどまる。ブラジルで気温低下や干ばつが起こらなくとも、ロブスタ種を中心に供給不足になるという。

一方08/09年度のブラジルの生産は過去最高を上回る可能性があると指摘。現在の供給不足は次年度の供給増で解消され在庫も適切な水準に戻ると予想、焙煎業者は供給不足を過剰に懸念する必要はないとした。

中国金協会（CGA）が4日に明らかにしたデータによると、同国の1月-5月の金生産は98.897トンと前年比で11%増加した。5月単月では 21.143トンに上る。上海金取引所における5月の取引量は8万9,931.2kg、1月-5月では前年比23%増の57万3,967.9kgに達している。

現地の警備関係者によると、ナイジェリア南部の油田地帯で4日未明、武装グループがシェルの石油開発施設を襲撃、石油企業職員5名を誘拐した模様。ナイジェリアでは前日に有力武装組織ニジェールデルタ解放運動が施設への攻撃を再開すると宣言したばかりだが、同組織はこの犯行についての関与を否定しているという。

シェルはこの攻撃を受けソクー油田の探査リグの稼動を一時的に停止、職員を避難させた。もっともリグは探査用のもので、実際の生産には影響は出ないとの見通しを出している。

7月4日は独立記念日、米国市場はお休みです。