2007年07月02日(月)
価格下落で砂糖生産国は危機的な状況に、F.O.リヒト
[砂糖]
独調査会社のF.O.リヒトは2日、06/07年度世界砂糖生産を前年比13%増の1億6,680万トンと推定、これまでの1億6,060万トンから 620万トン上方修正した。砂糖きびからの砂糖生産が前年比19%増と1億3,010万トンと前回推定の1億2,440万トンから大きく引き上げられたのが主な理由。一方ビート糖の生産は3,670万トンと前回の3,620万トンからは小幅引き上げとなったものの、前年比では欧州の生産削減などにより 4.7%減少する。
06/07年度の大幅な供給過剰と価格急落で、砂糖生産に頼る国々は危機的な状況に陥ると指摘、エタノール需要の増加で供給過剰が解消されるという見方もあるが、希望的観測に終わるだろうという。また、生産コスト以下に価格が下がったことで今後の生産に影響が出るとは思われるが、実際に効果が表れるにはかなりの時間差があるとした。07/08年度については同様の状態が続くものの、供給過剰はかなり縮小するとの見方を示している。
Posted by 松