2007年04月24日(火)
外貨を保有金積み増しなどで運用すべき、中国人民銀行副総裁
[要人発言]
中国人民銀行の項副総裁は24日、上海の大学で講演を行い、同国は膨大な額に積み上がっている外貨準備の投資先を、保有金や石油、金属の戦略備蓄の積み増しなどによって分散させるべきとの考えを示した。また、中央銀行から外貨準備を購入して海外に投資する基金を立ち上げ、民間から幅広く資金を募集するべきとのアイデアも述べている。項副総裁の意見は個人的なもので、人民銀行の政策に影響するものではないという。
他には外貨準備を外国の低リスク債券に投資することや、政府保有の銀行や民間銀行が海外に進出するのを支援するために使用すべきとの意見や、外貨準備を運用するための機関を新たに設立すべきとの意見も述べている。また、利上げはマネーの流動性を抑制するのに限定的な効果しかなく、預金準備率の引き上げなどの方が有効との見方も示した。
Posted by 松