2007年04月25日(水)
60ドルを超える価格は長期的なダメージ、クウェート石油
[エネルギー]
クウェート国営のクウェート石油国際マーケティング幹部は25日、ロンドンで開かれた石油会議で原油価格が60ドルを超える状況が続けば、生産国、消費国共にダメージを受けるとの見方を示した。今のところ、少なくともOECD諸国では1バレル60ドルの価格は受け入れられているが、これ以上に上昇すると双方に長期的なダメージをもたらすという。
また、データサービスの責任者は石油需要は2030年までに日量1億1,300万バレルに増加するとの見通しを示す一方、価格上昇と地政学リスクの高まりを受け、消費国はエネルギー源の分散化を図り、国外の石油に対する依存度を引き下げようとしていると指摘した。石油会社は原材料や機器の価格上昇や技術者の不足に悩まされており、開発投資を決断するに当たっては将来の需要に対する確約を求めていると訴えた。
Posted by 松