2007年05月18日(金)
後2年は生産枠には組み込まれない、アンゴラOPEC代表
[エネルギー]
アンゴラのフェレイラOPEC代表は18日、インドネシアで開かれている生産国消費国会議の席でインタビューに答え、あと2年間は同国の生産がOPECの生産枠に組み込まれることはないとの見方を示した。自国の生産がOPECによって制限される理由はないという。また、現在日量150万から160万バレルの生産を、2008年には200万バレルまで引き上げる計画を立てていることも明らかにした。
エル・バドリ事務総長が9月のOPEC総会までにアンゴラを訪問する意向を示すなど、OPEC側が一日も早く生産枠に組み入れたいのに対し、外国の石油メジャーからの投資を頼りに石油開発を進めているアンゴラでは、生産量の制限は投資家の意欲を後退させることから何としても先延ばししたいところ。今後の需要の伸びを考えれば生産が08年に200万バレルまで増加したとしてもそれ程大きな影響はないが、アンゴラの生産枠組み入れが遅れればそれだけOPEC内の結束が緩むことになる。特に加盟国内の生産比率引き上げを目指している同じアフリカのナイジェリアなどが自国の増産を強く主張することになるのではないか。
Posted by 松