2007年05月18日(金)
中国のデータ不足が市場の不安定さを増大させる 、IEA議長
[エネルギー]
国際エネルギー機関のマンディル議長は18日、生産者消費者会議が開かれているインドネシアでダウジョーンズのインタビューに答え、中国の戦略備蓄積み増しに関するデータの不足が市場の不安定さを高め価格を上昇させるとの懸念を表明した。同国は戦略備蓄を含むデータを定期的に公表すべきとし、備蓄を各国がどの程度持っているかを知ることは非常に大切で、市場に安定をもたらすと主張、さもなければ価格は上昇し備蓄積み増しのコストも増加するとした。
また、今後夏にかけて需給逼迫が続く恐れがあるとした先の月報の見通しを改めて強調、地政学リスクが高まっている状況では、消費国は在庫を更に積み増す必要があるとした。一方、天然ガス生産国がOPECのようなカルテルを形成しようとしている件については、「非常に不幸なこと」と厳しい口調で批判した。
Posted by 松