2010年01月13日(水)
米経済活動、12地区中10地区で改善・FRBベージュブック
[経済指標]
米連邦準備理事会(FRB)は13日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は低水準と評価しながらも、昨年12月に発表した前回報告より緩やかな改善が進んだとの見解を示した。また、回復の地域も広がっているといい、12連銀中10連銀が経済活動の伸びあるいは立ち直りをレポート。フィラデルフィアとリッチモンド地区だけまだら模様とした。前回の報告では8行が管轄地区内の活動拡大や改善を伝えたことを取り上げ、情勢改善を強調する。
今回のベージュブックは1月4日までに収集した情報データをもとにフィラデルフィア連銀が取りまとめた。1月26-27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での政策決定における討議資料となる。
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金価格、投資需要増加で2010年に最高値更新見通し・GFMS
[メタル]
ゴールドフィールズ・ミネラルサービス(GFMS)は13日、2010年に金価格が最高値を更新する見通しを発表した。世界的な景気てこ入れの金融緩和政策が財政赤字やインフレ懸念を強め、金の投資需要増加につながるのを見越す。同社によると、2009年に投資需要は前年の2倍を超える1829トンとなり、30年ぶりに宝飾需要を超えた。2010年前半にかけて投資需要は一段と上向くとの見方。2010年4-6月期までに1オンス1200ドルを超える可能性があるとした。
GFMSによると、2009年の宝飾需要は前年を23%下回った。金鉱生産は6%増加。中国の生産が世界最大規模を維持し、オーストラリアが南アフリカを抜いて世界2位の生産国になった。
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ロシア、14日にベラルーシへの石油輸送停止の可能性
[エネルギー]
ロシアの国営トランスネフチは13日、ロシアとベラルーシの価格を巡る係争が収まらなければベラルーシへの石油輸送が 14日に停止することを明かした。ロシアは昨年12月31日に契約期限が切れて以来、ベラルーシ最大の製油所への輸送を減らし始めている。このうち約 10%は欧州向けだが、欧州への供給は通常通りとコメント。このほか、ベラルーシで2番目に規模の大きい製油所への輸送は約1週間続く見通しという。
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インド政府、国内食品価格の上昇抑制向けて複数の対策案承認
[砂糖]
インドのパワール農相は12日、国内の食品価格上昇を抑えるのを目的に複数の対策案を承認したと発表した。一つは白糖の免税輸入期限を従来の3月31日から12月31日に延長。また、国内で2番目に生産規模の大きいウッタルプラデシュ州の製糖所に州外で輸入粗糖の加工を許可する。
このほか、穀物備蓄の放出計画も明かした。向こう2ヶ月間に小麦50万トンとコメ20万トンを国営エージェントを通じて売却するという。
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09/10年度仏軟質小麦生産推定再び引き下げ・FranceAgriMer
[穀物・大豆]
フランス政府機関FranceAgriMerは12日、2009/10年度の国内軟質小麦生産推定を再び引き下げたことを発表した。前年比2.4%減の3606万4000トンと見越しており、これは従来の3650万2000トンから修正である。2009/10年度コーン生産は1478万6000トンから1497万8000トンに改定。12月の報告で引き下げた以上の上方修正だが、前年比は4.4%減とマイナスの見方を維持。
2009/10 年度の輸出見通しについては、小麦の欧州連合(EU)向けを702万6000トンから引き下げて693万トンとした。EU圏外向けは875万トンで据え置き。コーンはEU 内で従来の651万トン見通しを684万5000トンに上方修正しながら、圏外向けは5万トンと小麦同様に修正なしである。
小麦の期末在庫を354万1000トンから405万2000トンに引き上げた。前年度の309万6000トンを上回る見方だ。コーン在庫は一年前の234万 2000トンから縮小して204万1000トンと見通す。こちらは前月時点での予測223万9000トンより下方修正だ。
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2010年01月12日(火)
ロシア財務相、石油輸出関税引き上げの可能性を指摘
[エネルギー]
ロシアの財務相が石油輸出関税引き上げの可能性を指摘したと報じられている。関税は1月1日付けで1トン267ドルとなっているが、地元メディアのRIAノボスチによると、同相は石油の平均価格を考慮して271-274ドルに改定があり得ると述べた。
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12月のインド金輸入、前年の10倍強・ボンベイブリオン協会
[メタル]
ボンベイブリオン協会幹部は12日、2009年12月のインドの金輸入が34トンになったと発表した。前年同月の3トンの10倍を超える。価格下落で需要が上向いたためという。また、1月第一週も需要増加は続いていたと述べた。ただ、別の業界関係者によると、価格が12月には10グラム1万6500ルピーまで下がったのが、1万7000ルピー台に戻してからは買い付けペースが鈍っている。
また、価格は12月に下落でも2009年の価格は前年より高い。このため年間の金輸入は2008年の420トンより落ちて343トンだったと協会は示している。
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フィリピン政府、砂糖輸入を認可
[砂糖]
フィリピン砂糖管理局(SRA)高官は12日、小いう内価格の上昇抑制を狙って政府が砂糖輸入を認可したと発表した。規模は5万7000-6万トンで、4-6月納入の見通しという。ただ、最終的な決定は早くても14日になり、詳細が変更となる可能性もあるという。別の高官は、国内市場向けに6万トン、米国向け輸出わくを満たすために6万トン、あわせて12万トンの買い付けが必要との見解も示している。また、同氏はさらに輸入を増やす可能性もあるとした。政府はまた、輸入のほかに戦略備蓄から1万5000トンの砂糖放出を決めたとも伝わっている。
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11月貿易収支、364億ドルの赤字で予想上回る
[経済指標]
米商務省が発表した2009年11月の貿易収支は364億200万ドルの赤字となった。前月から9.68%拡大し、1月以来の大幅赤字。市場予想も上回った。なお、10月の赤字は速報の329億3600万ドルから331億8900万ドルに引き上げ。修正値も反映させて2009年の貿易赤字は11月までで計 3406億2000万ドルとなり、前年同期から47.92%縮小した。
輸入が2.61%増加し、前月の伸び率0.69%(修正値)を大きく上回った。この結果、1746億3900万ドルと2009年最高を更新。輸入拡大の背景にある一つが工業品で、エネルギー関連による。原油の輸入が季節調整前で前月から 2.09%増加に転じ、178億595万7000ドルとなった。買い付け規模自体は日量818万2000バレルと前月より2.00%、2ヶ月連続ダウン。しかし、単位価格が前月の67.39ドルから72.54ドルに上がり、2008年10月以来の高水準となった。原油は季節調整後でも工業品で最も増加幅が大きく、このほか石油製品も工業品で前月比マイナスが目立つ。
資本財は3.81%アップで、消費財が3.70%増加した。いずれも3ヶ月連続のプラスであり、また11月の伸び率がこの間で最高。一方、食品・飼料・飲料は10月に4ヶ月ぶりのプラス転換したのが、11月には2.27%と再び減少だ。自動車関連も0.32%ダウン。小幅ながらも前月を下回ったのは6ヶ月ぶりだった。サービス輸入は3.14%増加した。
11月の輸出は一ヶ月前から0.89%増加した。7ヶ月連続プラスであり、1382億3700万ドルと2008年11月以来の高水準も更新。しかし、伸びペースは 2ヶ月続けて2.7%以上だったのから大きく鈍った格好になる。モノの輸出が1.24%増え、これも5月からの増加基調を続けながら、プラス幅は10月の半分以下。食品・飼料・飲料が16.64%と2009年で初めての2ケタ増。また自動車関連が9.01%、資本財1.07%とそれぞれ増加した。反面、工業品が1.85%、7ヶ月ぶりの減少に転じた。消費財も5.24%ダウン。3ヶ月ぶりのマイナス転落で、また1月以来の大幅減である。サービス輸出は 0.15%増加。6ヶ月連続のプラスだが、11月はこの間で最も低い伸びだった。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比6.22%増の407億1300万ドルだった。非石油が6.23%、石油関連6.22%それぞれアップ。
国別で赤字最大の対中国が202億2400万ドルとなった。前月の226億6300万ドルから縮小した。日本とのギャップは前月の44億2300万ドルを上回る54億3300万ドル。メキシコも45億5400万ドルから51億3900万ドルに拡大。それでも、日本より少なく、この結果、10月時点ではメキシコが中国に次いで2番目に赤字規模が大きい国だったのが、11月は日本が2位になった。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は60億8200万ドルで、前月の58億 4300万ドルより増えた。
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