2007年04月20日(金)
戦略備蓄積み増しによる価格上昇は限定的、EIA局長
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)のカルーソ局長は19日、ワシントンDCで開かれた会議の席で、戦略備蓄の積み増しによる相場への影響は限定的との見方を示した。EIAの価格モデルによると、日量10万バレルの備蓄積み増しによる価格上昇は、1バレル50セントにとどまる。ただ、価格モデルは数年前に作られたものだという。エネルギー省は6月に400万バレルの備蓄用買い付けを表明しており、日量13万バレル強の積み増しが行われることになる。また7月からは油田開発権料として、日量5万バレルの原油を備蓄用に受け取ることも予定されている。
・・・ 市場に十分な供給があり、相場が安定している状況ならば、日量10万バレル強の積み増しはほとんど影響しないだろう。しかし、ドライブシーズンがピークを迎えガソリンなどの供給不安が高まり、市場が強気に傾いている状況では、理論以上に買い材料となる可能性は極めて高い。また、価格モデルが作られた数年前とは、市場の状況が大きく変わっている。モデルがはじき出した50セントの価格上昇というのにももう一つ信頼感が持てない。
Posted by 松