2007年05月11日(金)
ブラジル・マットグロッソ州の大豆作付は拡大しない
[穀物・大豆]
ブラジル第一の生産州であるマットグロッソの大豆生産者協会会長は10日、同州の大豆作付は設備や為替レートの影響で07/08年度に拡大することはないとの見通しを示した。
最近のドル安傾向で生産者の利益マージンが縮小しており、主要生産者が大豆生産ビジネスからの撤退を検討しているという。大豆はCBOTの先物価格を基にドル建てで支払われるため、ドルの下落はそのまま生産者の収入減少につながる。価格が7ドルを超えているとしても、政府は農家に対し補助金を提供する必要があるとした。また、大手の商業農場に中小の農場買収が進んでいることにも懸念を表明、しかし一方で大豆生産にはある程度の規模のビジネスが必要との認識も示した。
Posted by 松