2010年01月29日(金)
10/11年度カナダ小麦生産6.8%減見通し、コーンと大豆は増加予想
[穀物・大豆]
カナダ農務省(AAFC)による1月28日付の穀物・油種需給報告で、2010/11年度の全小麦生産が2470万トンになるとの見通しを発表した。前年から6.8%減で、一段と落ち込む見方である。デュラム小麦だけで一年前を24.1%下回る410万トンと見越す。
コーン生産は1100万トンと予想した。前年比較は15.1%増とプラス転換を見込んでいる。大豆は前年を4.9%上回る367万5000トンの予想。カノーラは前年より4.4%少ない1130万トンとの見通しとなった。
2010/11年度輸出見通しに関すると、全小麦を前年度の1800万トンを僅かに下回る1790万トンとした。コーンは前年比横ばいの30万トン予想。カノーラは20万トン少ない630万トンを見越しており、反面、大豆は210万トンの出荷と前年度より10万トン多くみている。
当局はこのほか、全小麦の2010/11年度国内消費を前年比3.9%減の785万1000トンと見通した。2010/11年度期末在庫は前年度の700万トンから600万トンに縮小予想。コーン消費は一年前から7.5%増えて1260万トン、在庫10万トン増の150万トンと見通した。
2010/11年度の大豆消費見通しは195万トンで、前年から13.8%増の見方となった。期末在庫は一年前の32万5000トンに対して30万トンと予想。カノーラ在庫見通しは80万トンと、前年度の165万トンの半分以下に縮小を見通している。
Posted by 直