2009年12月17日(木)
12月フィラデルフィア連銀指数は20.4に上昇、予想上回る
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した12月の企業景況感指数は20.4となった。前月の16.7から上昇し、2005年4月以来の高水準。市場予想も上回った。
雇用が6.3となった。前月のマイナス0.5から上昇。昨年5月以来で増加・減少の分岐点になるゼロを超え、しかも2007年10月以降みることのなかった水準に著しく改善した。労働時間は前月の2.0から6.4に上がり、これは2007年12月、ちょうど2年ぶりの高水準。受注残はゼロで、2007年8月から続けたマイナス圏での推移が止まった。一方、在庫は前月のマイナス17.3に対し、12月はマイナス7.4。新規受注は6.5となり、前月の14.8 からダウンである。出荷も15.3と前月の15.7より僅かに低い。
生産コストを示す支払い指数が33.8となった。前月の14.9から上がって昨年8月以来の高水準。販売価格を示す受取り指数は前月のマイナス1.5から若干下がってマイナス1.8だった。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数が36.8から24.4に低下した。3月以来の低水準になる。新規受注が20.8、出荷22.7といずれも9ヶ月ぶりの水準にダウン。在庫はマイナス3.8で、3ヶ月ぶりにゼロを割り込んだ。設備投資は13.8から12.1に低下。しかし、雇用が13.8となり、これは前月から5.5ポイント上がって3ヶ月ぶりの高水準だ。受注残は前月の2倍の4.2。
支払い見通し指数が11月の30.8から28.2に下がった。反面、受取り見通し指数は1.2から17.6に上昇。昨年9月以来の高水準である。
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失業保険申請件数は前週から7,000件増加、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した12月12日までの週の失業保険新規申請件数は48万件となった。前週から7000人増え、これで2週連続プラス。市場予想も上回った。なお、12月5日までの週の申請件数は速報の47万4000件から47万3000件に改定となり、また11月28日までの週のデータが45万4000 件と従来推定の45万7000件より少ない。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は12日時点で46万7500件だった。前週の47万2750件(修正値)から15週続けての減少。直近週の4週平均は昨年9月20日までの週以来の低水準である。
失業保険の継続受給件数は12月5日時点で518万6000件となった。前週比5000件増加。11月28日時点で28万9000件減(修正値)だったことから、小幅ながらもプラス転換だ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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2009年12月16日(水)
11月消費者物価指数は前月比0.40%上昇、ほぼ予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.40%上昇した。10月の0.28%を上回る伸びとなるが、ほぼ市場が予想していた通りである。変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.03%上がった。前月に0.18%伸びたのからペースは著しく鈍り、市場予想も下回った。
エネルギーが4.14%上がり、4ヶ月連続プラスである。しかも、前月より値上がりペースが加速。ガソリンが6.40%とやはり前月以上の伸びだった。ガス・電力は1.39%高い。食品・飲料は0.08%アップ。砂糖・甘味料やアルコール飲料、肉・魚・卵の値上がりが目立つ一方、乳製品や非アルコール飲料及び飲料原材料などの下落が進んだ。
コア部分では新車価格が0.64%上昇し、中古車も再び上がったが、いずれも前月に比べると低い伸びだった。アパレルは0.34%とこれも前月を若干下回る値上がり。宿泊料金は1.68%、通信が0.33%それぞれ下落に転じた。一方、航空運賃は 3.78%上がり、これは昨年6月以来の高い伸びである。医療は前月以上の値上がりとなり、家電はマイナス幅が縮小した。
11月のCPI は前年同月と比べると1.87%上昇した。2月以来の前年比プラスであり、また伸び率は昨年10月以来の高水準だ。反面、コアの前年比は1.69%上がり、こちらは10月時点での伸び率を僅かにも下回った。
Posted by 直
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