2009年12月17日(木)
米上院銀行委、バーナンキFRB議長再任を承認
[金融・経済]
米上院銀行住宅都市委員会は17日、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長再任を承認した。23人のメンバー中賛成が16人、反対7人。議長再任は次に上院本会議で採決となるが、銀行委のドッド委員長によると本会議での投票は来年1月に入ってからの見通しである。バーナンキ議長の現任期は来年1月31日で切れる。
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12月フィラデルフィア連銀指数は20.4に上昇、予想上回る
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した12月の企業景況感指数は20.4となった。前月の16.7から上昇し、2005年4月以来の高水準。市場予想も上回った。
雇用が6.3となった。前月のマイナス0.5から上昇。昨年5月以来で増加・減少の分岐点になるゼロを超え、しかも2007年10月以降みることのなかった水準に著しく改善した。労働時間は前月の2.0から6.4に上がり、これは2007年12月、ちょうど2年ぶりの高水準。受注残はゼロで、2007年8月から続けたマイナス圏での推移が止まった。一方、在庫は前月のマイナス17.3に対し、12月はマイナス7.4。新規受注は6.5となり、前月の14.8 からダウンである。出荷も15.3と前月の15.7より僅かに低い。
生産コストを示す支払い指数が33.8となった。前月の14.9から上がって昨年8月以来の高水準。販売価格を示す受取り指数は前月のマイナス1.5から若干下がってマイナス1.8だった。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数が36.8から24.4に低下した。3月以来の低水準になる。新規受注が20.8、出荷22.7といずれも9ヶ月ぶりの水準にダウン。在庫はマイナス3.8で、3ヶ月ぶりにゼロを割り込んだ。設備投資は13.8から12.1に低下。しかし、雇用が13.8となり、これは前月から5.5ポイント上がって3ヶ月ぶりの高水準だ。受注残は前月の2倍の4.2。
支払い見通し指数が11月の30.8から28.2に下がった。反面、受取り見通し指数は1.2から17.6に上昇。昨年9月以来の高水準である。
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失業保険申請件数は前週から7,000件増加、予想上回る
[経済指標]
米労働省が発表した12月12日までの週の失業保険新規申請件数は48万件となった。前週から7000人増え、これで2週連続プラス。市場予想も上回った。なお、12月5日までの週の申請件数は速報の47万4000件から47万3000件に改定となり、また11月28日までの週のデータが45万4000 件と従来推定の45万7000件より少ない。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は12日時点で46万7500件だった。前週の47万2750件(修正値)から15週続けての減少。直近週の4週平均は昨年9月20日までの週以来の低水準である。
失業保険の継続受給件数は12月5日時点で518万6000件となった。前週比5000件増加。11月28日時点で28万9000件減(修正値)だったことから、小幅ながらもプラス転換だ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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2010/11年度EU小麦生産2.8%増加見通し・ストラテジーグレイン
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは17日に2010/11年度の欧州連合(EU)穀物生産初回見通しを発表した。軟質小麦が前年比 2.8%増の1億3330万トン。なお、2009/10年度の生産推定は1億2900万トンから1億2970万トンに小幅引き上げた。作付が前年より 0.9%アップとなり2280万ヘクタールになると見越す。また、イールドは一年前の5.7トンに対し5.9トン。
コーン生産は 2009/10年度推定を10万トン引き下げて5600万トンにし、2010/11年度には3.0%多い5770万トンになるとの見通しを示した。 2010/11年度の作付予測は8400万ヘクタールで、これはは前年から1.2%減少の見方。しかし、イールドが一年前に比べて0.3トン高い6.9トンになるとした。
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2009年12月16日(水)
FOMC、FF金利誘導目標0.-0.25%のレンジ維持
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は16日、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標について年 0-0.25%のレンジを維持すると発表した。全会一致の決定。目先例外的に低い金利環境が続くとの見通しも従来から変更はなかった。
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カナダ穀物・油種需給推定、小麦生産を上方修正
[穀物・大豆]
カナダ農務省(AAFC)による12月15日付の 2009/10年度(8-7月)穀物・油種需給推定で、全小麦の生産は前年比7.3%減の2651万5000トンとなった。10月に見越していた2458 万トンからは上方修正である。デュラム小麦だけで506万6000トンから540万トンに引き上げた。
コーンは前年比9.7%減の956万1000トンとみており、こちらは1059万3000トンから引き下げた。大豆は前年を5.0%上回る350万4000トン、カノーラが前年から6.5%ダウンの1182万5000トンをみており、いずれも従来推定から上方修正である。
輸出に関すると、全小麦を1690万トンから1800万トンに引き上げている。この結果、前年度の1860万9000トンとの開きも大きく縮んだ。コーンは 30万トンで据え置き、前年度より2万7000トン少ない見方である。カノーラも600万トンを維持。前年比は24.1%減少の見方だ。大豆は5万トン引き上げ、前年比4.3%増の195万トンとした。
当局はこのほか、全小麦の国内消費を815万8000トンから813万2000トンに下方修正したが、前年からは3.2%と増加の見方を維持している。期末在庫は前年度の 655万6000トンから700万トンに拡大を見通す。従来予測より90万トンの上方修正だ。コーン消費は1189万6000トンから1171万8000 トンに改定し、この結果、前年度を1万トン下回る見方になった。在庫見通しは140万トンで据え置き、これは前年度の185万7000トンから取り崩しの見方だ。
大豆消費は186万7000トンから174万9000トンに引き下げ、期末在庫は2万5000トン削減して30万トンに改定した。いずれも前年からは増加の見方。カノーラ消費は1182万5000トンを見越しており、1027万トンからの上方修正・在庫見通しは従来みていた75 万トンから215万トンに大きく引き上げた。
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2009/10年度ブラジル砂糖きび生産推定引き下げ・CONAB
[砂糖]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は16 日、2009/10年度砂糖きび生産推定を引き下げた。最新推定は前年比7.14%増の6億1221万1200トン。9月時点での6億2902万4100 トンはもちろん、4月に発表した初回予想レンジの下限も下回る。作付面積は前年比6.70%増の753万1000ヘクタールで、これは従来見越していた 774万1000から下方修正である。一方、1ヘクタールあたりのイールド推定はは81.258トンから81.293トンに引き上げた。前年度の 80.965トンと比べても高い。
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2009/10年度メキシコ砂糖生産見通し下方修正・地元組合
[砂糖]
メキシコ砂糖きび農家組合は15日に2009/10年度の国内砂糖生産見通しで、従来の516万8188トンから500 万9764トンに引き下げた。収穫は例年通り11月に始まったが、事前予想よりもペースが遅く、またイールドが振るわないことを下方修正の理由にしている。ただ、前年比は0.9%増とプラス見通しを維持した。
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11月消費者物価指数は前月比0.40%上昇、ほぼ予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.40%上昇した。10月の0.28%を上回る伸びとなるが、ほぼ市場が予想していた通りである。変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.03%上がった。前月に0.18%伸びたのからペースは著しく鈍り、市場予想も下回った。
エネルギーが4.14%上がり、4ヶ月連続プラスである。しかも、前月より値上がりペースが加速。ガソリンが6.40%とやはり前月以上の伸びだった。ガス・電力は1.39%高い。食品・飲料は0.08%アップ。砂糖・甘味料やアルコール飲料、肉・魚・卵の値上がりが目立つ一方、乳製品や非アルコール飲料及び飲料原材料などの下落が進んだ。
コア部分では新車価格が0.64%上昇し、中古車も再び上がったが、いずれも前月に比べると低い伸びだった。アパレルは0.34%とこれも前月を若干下回る値上がり。宿泊料金は1.68%、通信が0.33%それぞれ下落に転じた。一方、航空運賃は 3.78%上がり、これは昨年6月以来の高い伸びである。医療は前月以上の値上がりとなり、家電はマイナス幅が縮小した。
11月のCPI は前年同月と比べると1.87%上昇した。2月以来の前年比プラスであり、また伸び率は昨年10月以来の高水準だ。反面、コアの前年比は1.69%上がり、こちらは10月時点での伸び率を僅かにも下回った。
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ブラジルCONAB、09/10年度コーヒー生産推定を上方修正
[コーヒー]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は16日、2009/10年度コーヒー生産推定の上方修正を発表した。前年比14.18%減の3947万袋になるとの見方で、9月時点で見越していた3900万3000袋から改定。生産比率の高いアラビカ見通しを2840万袋から2886万6000万袋に引き上げ、前年から18.65%減とみる。ロブスタは1060万3000袋で据え置き。前年度からは0.91%増加の見方である。
全体の作付見通しは前年比3.54%減の20億9291万ヘクタールとしており、これは従来推定21億211万ヘクタールをやや下回る。しかし、イールド見通しを18.55袋から18.86袋に上方修正。
CONABの2009/10年度生産推定はこれが最後になる。当局高官は先月に、来年1月には2010/11年度の初回見通しを発表すると米通信社ダウ・ジョーンズに明かしていた。
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