2009年12月16日(水)
カナダ穀物・油種需給推定、小麦生産を上方修正
[穀物・大豆]
カナダ農務省(AAFC)による12月15日付の 2009/10年度(8-7月)穀物・油種需給推定で、全小麦の生産は前年比7.3%減の2651万5000トンとなった。10月に見越していた2458 万トンからは上方修正である。デュラム小麦だけで506万6000トンから540万トンに引き上げた。
コーンは前年比9.7%減の956万1000トンとみており、こちらは1059万3000トンから引き下げた。大豆は前年を5.0%上回る350万4000トン、カノーラが前年から6.5%ダウンの1182万5000トンをみており、いずれも従来推定から上方修正である。
輸出に関すると、全小麦を1690万トンから1800万トンに引き上げている。この結果、前年度の1860万9000トンとの開きも大きく縮んだ。コーンは 30万トンで据え置き、前年度より2万7000トン少ない見方である。カノーラも600万トンを維持。前年比は24.1%減少の見方だ。大豆は5万トン引き上げ、前年比4.3%増の195万トンとした。
当局はこのほか、全小麦の国内消費を815万8000トンから813万2000トンに下方修正したが、前年からは3.2%と増加の見方を維持している。期末在庫は前年度の 655万6000トンから700万トンに拡大を見通す。従来予測より90万トンの上方修正だ。コーン消費は1189万6000トンから1171万8000 トンに改定し、この結果、前年度を1万トン下回る見方になった。在庫見通しは140万トンで据え置き、これは前年度の185万7000トンから取り崩しの見方だ。
大豆消費は186万7000トンから174万9000トンに引き下げ、期末在庫は2万5000トン削減して30万トンに改定した。いずれも前年からは増加の見方。カノーラ消費は1182万5000トンを見越しており、1027万トンからの上方修正・在庫見通しは従来みていた75 万トンから215万トンに大きく引き上げた。
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2009年12月15日(火)
ABARE、09/10年度世界小麦生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
豪農業資源経済局(ABARE)は15日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2009/10年度の世界小麦生産見通しを再び引き上げた。最新予測は6億6700万トンで、9月時点で見越していたよりも500トン多い。3月に発表した初回予測6億 3200万トンから3回続けて上方修正した格好になる。ただ、前年比は2.9%減とマイナス転落の見方を維持。
主要生産国・地域別では、ロシアと米国が上方修正であり、しかしいずれも前年割れの見方は変わらない。欧州連合は200万トン引き下げとなり、前年比較でのマイナス幅も従来予測から広がった。中国とインドは前年からの増加を見込みながらも、生産予測自体は前回調査から修正なしである。
Posted by 直
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