2010年04月06日(火)
超低金利政策の長期継続声明でも決定は景気次第・FOMC議事録
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)が6日に発表した3月16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は、複数のメンバーが金融政策の行方について景気の展開次第とみなしていたことを明かした。声明では目先例外的に低い金利環境が続くとの見通しを繰り返していたが、一定期間を意識しているのではないと強調。また、期間を限定させることがなければ、経済活動の加速あるいはインフレ圧力が台頭するようになったら迅速に引き締め政策に方針変更しやすいと指摘していた。
逆に景気見通しの悪化あるいは一段の物価下落とみられるようなら、超低金利政策の継続期間が伸びるだけとの見方でもあった。特に、現時点で利上げのタイミングが遅れることによるリスクよりも早すぎる金融引き締めに伴うリスクの方が大きいと判断するメンバーがあったとしている。事実上のゼロ金利政策であり、利上げ幅に問題はない一方で、引き下げ余地はほとんどないためとのことだ。
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ブラジル、エタノール輸入関税一時停止を決定
[エネルギー]
ブラジル政府は5日、エタノール輸入に課していた20%の関税の一時停止を決定したことを発表した。期限は2011年末までとなる。ブラジル砂糖きび生産者協会(Unica)は政府の決定を、世界のバイオ燃料市場強化に向けた重要なステップと評価しており、また他国もブラジルに追随することを望むと述べた。Unicaの米国担当者は、米国の動きが注目されることを指摘している。
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石油価格上昇は需給要因によるものではない、カタール石油相
[エネルギー]
カタールのアティーヤ石油相は6日、ダウジョーンズの電話インタビューに答え、市場に石油供給は十分にあり、最近の価格高騰は需給要因によるものではないとの見方を示した。供給不足は生じていないし、需要に目立った変化が見られたわけでもなく、価格はドルの動きに左右されているという。また、今の価格上昇を受けて、10月に開かれる定例総会でOPECが増産を行うかを論じるのは時期尚早とも述べた。
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ウクライナ冬穀物、気温低下で全体の3.1%損失・農務省
[穀物・大豆]
ウクライナ農務省は6日、作付面積856万ヘクタールの3.1%、26万6000ヘクタール相当の冬穀物損失を報告した。気温低下によるものという。また、41万3000ヘクタールは作付のやり直しが必要とし、これは全体の4.8%を占める。大勢は作柄良好もしくはまずまずと評価した。具体的に、冬小麦で損失が全体の3.1%に当たる20万ヘクタール、作付のやり直しを必要とするのが31万ヘクタール。
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小売チェーンストア販売指数、前週比2.1%上昇 ・ICSC
[経済指標]
国際ショッピングセンター協会(ICSC)が発表した3日までの週のICSC-ゴールドマン・サックス小売チェーンストア販売指数は季節調整値で前週比2.1%上昇となった。3週連続で上がり、また伸び率は前週の0.6%を上回る。前年同期との比較では4.7%、6週連続の前年比プラス。しかも、前週時点での3.2%から伸びペースが加速した。
ICSCのチーフエコノミストは、今年の復活祭が昨年より早かったことによる効果を認識しながら、季節調整後でも大きなプラス幅だったことを強調し、堅調な需要を指摘した。同氏は3月の既存店売上高が前年比8-10%増加になると見通しており、これは前週時点で見越していた増加率3-3.5%から上方修正になる。
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2010年04月05日(月)
アルゼンチン外相、中国の大豆油輸入規制強化で中国大使と会談へ
[穀物・大豆]
アルゼンチンのタイアナ外相は、中国の新たな大豆油輸入規制について5日に駐アルゼンチン中国大使と会談すると報じられている。中国は今月1日付けで大豆油輸入における衛生基準の引き上げを決め、アルゼンチン政府は同国産を不当に狙った措置と非難。中国は2009年に 239万トンの大豆油を買い付け、このうち77%がアルゼンチン産だった。
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3月ISMサービスは55.4に上昇、予想上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、3月の非製造業(サービス)NMI指数は前月より2.4ポイント上昇し55.4となった。2月に記録した調査史上最高を更新。市場予想も上回った。ビジネス指数は前月の54.8から60.0にアップ。これは2006年4月以来の高水準である。
3月にビジネスの伸びを報告した産業は農林漁業、鉱業、公益など14で、前月の9つを上回る。一方、ビジネス不振だった産業は不動産関連と教育の2つだけで、これは前月の8より減少だ。ISMは業者からも現状や見通しで明るいコメントが大勢だったとしている。
活動別にみると、新規受注が前月の 55.0から62.3に上がり、2005年7月以来の高水準となった。受注残は55.5と5ヶ月ぶりに増加・減少の分岐点である50を超え、また水準的には2007年8月以降最高だ。輸出用受注が57.5で、これは2007年7月以来の高水準。雇用が前月から1.2ポイント上昇し49.8となった。 2008年1月から50を超えたことはないものの、3月は2008年4月と同じこの間で最も高い水準である。在庫は45.0から46.5と1月の水準に持ち直した。価格指数は一ヶ月前の60.4に対して62.9で、2008年9月以来の高水準になる。
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2009/10年度メキシコ砂糖需給、最高90万トンの供給不足見通し
[砂糖]
2009/10年度のメキシコ砂糖需給について最高90万トンの供給不足とみられていることが報じられた。消費推定が 5300万-5400万トンとなっている一方、市場関係者の間で生産が450万トンを超える可能性は小さいとの見方が出ているという。
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2010/11年度ブラジルコーヒー生産、5160万-5420万袋見通し
[コーヒー]
ブラジル農業顧問サフラスは米通信社ダウ・ジョーンズに対し、2010/11 年度の国内コーヒー生産が5160万5420万袋になるとの見通しを発表した。2002/03年度に記録した過去最高の5260万袋を上回る可能性があるという。前年比較で19.4-25.5%増加の見方だ。
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