2009年01月07日(水)
2009年度米財政赤字、1兆ドル以上に膨らむ見通し・CBO
[金融・経済]
米議会予算局(CBO)は7日、2009会計年度の財政赤字が1兆ドル以上に膨らむ見通しを発表した。2019年度までの予算見通しによると、来年9月に終わる2009年度の赤字見通しは前年度の2.6倍となる1兆1860億ドル。9月に見越していた4380億ドルから大幅の引き上げでもある。
CBOは、このたびの赤字見通しにはオバマ次期政権が検討している景気てこ入れを含めていないことを指摘している。このため、刺激策の規模によって赤字が一段と拡大する可能性があるともいう。
CBOは景気後退が2009年にも続くとみており、2009年(暦年)の実質国内総生産(GDP)を前年比2.2%減少と見通した。昨年9月時点での予測 1.1%増からマイナス成長の見方にシフトである。2010年に立ち直ることを見込むものの、伸び率はやはり従来予測3.6%を下回る1.5%と緩やかな回復となる。
赤字についても、次年度から赤字が縮小するのを見通しているが、各年度とも9月時点での予測より高めだ。2010年度の赤字見通しを4310億ドルから7030億ドル、2011年度を3250億ドルから4980億ドルにそれぞれ修正。2012年度から2017年度まで2000 億ドル台が続くとの見方でもある。
Posted by 直