2009年04月01日(水)
3月ADP 民間雇用数は前月から74.2万人減少予想以上の落ち込み
[経済指標]
米雇用サービスADPによると、3月の非農業部門民間雇用数は前月比74万2000人減った。2000年12月に記録が始まってから過去最大の減少。市場が予想していた以上の落ち込みでもある。また、これで昨年2月から14ヶ月連続ダウン。なお、2月の減少幅は速報での69万7000人から70万6000 人、1月分が従来推定61万4000人から65万5000人にそれぞれ改定となった。
3月のセクター別雇用は、鉱工業と建設を含む製造業で32万7000人のマイナスとなった。2007年1月から 27ヶ月連続ダウン。製造業だけだと20万6000人、2006年3月から37ヶ月続けて前月を下回った。ただし、いずれも2月より小幅の減少だ。一方、サービスが41万5000人と調査史上初めて40万を超える前月比マイナスを記録した。サービスはこれで12ヶ月連続減少。
ADP のデータは、労働省が手掛ける雇用統計の集計方法に近いという。労働省が3日に発表予定の3月非農業部門雇用数について、現時点の市場予想は65万 7000人の減少。これから過去12ヶ月間の政府雇用平均増加数1万2500人を差し引いて3月の民間雇用はほぼ67万人減少したと考えられる。ADPによる3月の減少数に基づけば、政府のデータも現在市場が見通す以上に落ちる可能性があるということだ。
Posted by 直