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2009年04月07日(火)

金価格は数ヶ月以内に1,100ドル台への上昇も、GFMSサーベイ
  [メタル]

ゴールドフィールズ・ミネラルサービシズ(GFMS)は7日、「ゴールドサーベイ2009」を発表、金価格は今後数ヶ月以内に1トロイオンス1,100ドル台まで上昇する可能性があるとの強気の見方を示した。宝飾需要の減少やスクラップ供給の急増により価格は2月につけた高値から戻しているが、投資家にとってゲームオーバーと言うにはまだほど遠いところにあると指摘。短期的に900ドルをやや下回る水準で推移する可能性はあるものの、現物市場のファンダメンタルズの弱さを投資需要の強さで補うことが出来るなら、価格は1,000ドルの節目を簡単に回復し1,100ドル台を試す動きになると見通した。

現時点での相場の重石となっている宝飾需要に関しては、夏の後半までに回復貴重に戻ると予想。価格が800ドルにまで下落すれば需要も増えてくるとした。 700ドルに向けて一段安となれば更に需要が高まるとしたが、その水準でも全く伸びてこないようなら価格見通しは大きく弱気に転換することになるとした。

2008年度のハイライト

供給

・ 鉱山からの生産は前年比で3%減少、1996年以来の低水準。
・ ドルベースにおけるキャッシュの生産コストは前年比で約20 %急伸。
・ 公的機関の保有金売却は246トンと前年比で49%減少。
・ スクラップからの供給は1,200トン以上と前年比で27%増加、金価格上昇と景気のスローダウンを受け中東や東アジアでリサイクルが活発となった。

需要

・ 加工需要は2,850トンと前年比で75減少、1988年以来の低水準。その多くは宝飾需要の落ち込みによる。
・ 投資需要は前年から約76%急増、金ETFを通じて大量の投機資金が流入したほか、公式コインの需要は40%以上、ここ20年で最高水準まで増加した。ゴールドバーへの需要も東アジアを中心に40%以上増加した。
・ 産金業者のディヘッジングも堅調で約360トンの需要を創出、現時点でのヘッジ量はデルタ調整後で500トンを割り込んでいる。

Posted by 直   

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