2009年04月15日(水)
4月NY連銀指数はマイナス14.65、予想以上に改善
[経済指標]
ニューヨーク連邦準備銀行が発表した4月の製造業景況感指数はマイナス14.65となった。これで12ヶ月連続してゼロを下回ったが、前月にマイナス 38.23で2001年7月の調査開始からの最低となったのから上昇。しかも、4月は昨年9月以来の高水準で、市場予想も上回った。
活動別の指数も引き続きマイナス圏での推移となりながら、やはり前月から改善したものが多い。新規受注が前月のマイナス44.76からマイナス3.88、出荷はマイナス26.66からマイナス1.79にそれぞれ上がった。雇用はマイナス28.09で、やはり前月より約10ポイントアップ。ただ、在庫は前月から落ち込んでマイナス35.96。調査史上最低となった。
生産コストを示す支払い指数が前月のマイナス14.61で変わらない。販売価格を表す受取り指数はマイナス23.60だったのがマイナス17.98に上がった。
6ヶ月先の期待指数は3.14から33.10に大幅ジャンプし、2008年9月以来の水準に改善した。活動別での見通しを示す指数も同様に前月より高くなったのが大勢だ。新規受注が前月の4.41に対して33.02。出荷は5.33から32.11に上昇した。雇用は6ヶ月連続してゼロを下回っているが、4月はマイナス4.62と昨年12月以来の高水準。設備投資がマイナス4.49、テクノロジーに限っての投資計画ではマイナス1.12、いずれもまた前月より高い。一方、在庫が前月にマイナス20.22だったのがマイナス21.35と過去最低を更新した。
物価見通しに関すると、支払いがゼロから7.87に上昇した。昨年11月以来の高水準になる。受取りはマイナス42.25
と、これで3ヶ月連続してゼロより低いが、前月の過去最低であるマイナス14.61から改善した。
Posted by 直