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2009年12月03日(木)

11月の米小売チェーン販売、さえない年末商戦スタート示す
  [金融・経済]

米小売大手各社が5日に発表した10月の販売結果は、年末商戦のさえないスタートを示した。一つには例年に比べて穏やかな天気が続き、冬物衣料など季節用品の需要が低調だったことがある。また、小売各社は年末商戦が本格化する前から値引きを始めていたものの、消費者の財布の紐は固く締まったままであったことがより市場の失望を買った。ただ、これまでの抑制で需要がくすぶっていることを理由にした12月の販売増加見通しもある。

国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データをまとめた結果、11月の既存店売上高は前年同月比0.3%減少した。3ヶ月ぶりのマイナス転落。これは協会の増加予想に反しての減少で、しかもICSCは今週初めに11月の伸び率予測を4-6%から3-4%に引き下げていた。

ただし、協会のチーフエコノミストは12月の売上高について2-2%増見通しを維持。また、オンラインの売り上げも含めて11-12月あわせた年末商戦は前年比1%増になると見込む。

同氏はこのほか、既存店売上高の集計には数字に特定業者の不在があることを指摘している。一つは月次の販売データ報告を停止した最大手ウォルマート・ストアーズを挙げた。また、クリスマスプレゼントとしてデジタル家電の人気が高いものの、家電量販のベスト・バイなどの結果もない。このため、ICSCなど業界の集計結果と実態に開きがあるかもしれないという。

衣料品の販売我さえなかったために、11月の不振が目立つのもアパレルチェーンである。ティーンエージャーに人気のアバクロンビー・アンド・フィッチが前年から大きく減少し、ギャップは横ばい。エアロポスタルは増加でも、市場予想には届かなかった。また、ディスカウントストア大手ターゲット、会員制ホールセールのコストコなども予想以下だった。

Posted by 直   

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