2009年12月16日(水)
11月消費者物価指数は前月比0.40%上昇、ほぼ予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.40%上昇した。10月の0.28%を上回る伸びとなるが、ほぼ市場が予想していた通りである。変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.03%上がった。前月に0.18%伸びたのからペースは著しく鈍り、市場予想も下回った。
エネルギーが4.14%上がり、4ヶ月連続プラスである。しかも、前月より値上がりペースが加速。ガソリンが6.40%とやはり前月以上の伸びだった。ガス・電力は1.39%高い。食品・飲料は0.08%アップ。砂糖・甘味料やアルコール飲料、肉・魚・卵の値上がりが目立つ一方、乳製品や非アルコール飲料及び飲料原材料などの下落が進んだ。
コア部分では新車価格が0.64%上昇し、中古車も再び上がったが、いずれも前月に比べると低い伸びだった。アパレルは0.34%とこれも前月を若干下回る値上がり。宿泊料金は1.68%、通信が0.33%それぞれ下落に転じた。一方、航空運賃は 3.78%上がり、これは昨年6月以来の高い伸びである。医療は前月以上の値上がりとなり、家電はマイナス幅が縮小した。
11月のCPI は前年同月と比べると1.87%上昇した。2月以来の前年比プラスであり、また伸び率は昨年10月以来の高水準だ。反面、コアの前年比は1.69%上がり、こちらは10月時点での伸び率を僅かにも下回った。
Posted by 直