2010年04月09日(金)
USDA需給:小麦在庫は下方修正、コーン、大豆も予想下回る
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が9日に発表した4月の需給報告によると、09/10年度の小麦国内需給は、供給面派前月から据え置き、需要面は種子が100万、飼料および残余が1,000万ブッシェルそれぞれ引き上げられたほか、輸出が4,000万ブッシェルの大幅引き上げとなった。残余の引き上げは先の四半期在庫の結果を受けての調整によるもの、輸出はこのところ成約ペースが上がってきたことが背景にある。期末在庫は9億5,000万ブッシェルと前月に10億ブッシェルを超えていたのから5,100万ブッシェル引き下げられた。在庫率も前月の50.38%から46.61%に低下している。
コーン国内需給は、供給面は前月から据え置き。需要では飼料および残余が先に発表された四半期在庫で在庫取り崩しが予想以下にとどまったことを受けた調整によって、1億ブッシェルの大幅引き下げとなった。エタノール需要や輸出など、その他の需要項目に修正はなかった。期末在庫は18億9,900万ブッシェルとその分だけ上方修正、在庫率は13.82%から14.70%に上昇している。
大豆国内需給は、供給面が前月から据え置き。需要面では先に発表された四半期在庫で在庫取り崩しが予想を下回ったことによる調整で2,600万ブッシェル引き下げられたものの、輸出が2,500万ブッシェル引き上げられ過去最高を更新、種子が200万ブッシェルそれぞれ引き上げられたことで相殺された。期末在庫は1億9,000万ブッシェルと前月から据え置きとなっている。
Posted by 直