2010年04月13日(火)
IEA、2010年世界石油需要を30万バレル引き上げ、09年は引き下げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は13日に発表した月報で、2010年度の世界石油需要を日量8,660万バレルと推定、前月より3万バレル上方修正した。中国とサウジアラビアの見通し引き上げが背景にある。一方、2009年度は日量8,490万バレルと7万バレルの下方修正、前年比では2009年が130 万バレルの減少、2010年が170万バレルの増加となっている。
一方、世界石油供給は3月に日量8,660万バレルと前月から22万バレル減少した。このうちOPECの生産は日量2,900万バレルと前月から19万バレル減少。イラクの生産減が主な理由で、イラクを除く11ヶ国の生産量は日量2,670万バレルと3万バレル増加した。
製油所稼働は 2010年1-3月期が日量7,250万バレルと前年同期比で80万バレル増加、前年比で増えたのは2008年4-6月期以来となった。中国、インド、ロシアの稼働が増加する一方、欧州では17年ぶりの水準まで落ち込んだ、2010年4-6月期には季節的な要因もあり、7,290万バレルまでの増加が予想されている。
OECD諸国の石油在庫は2月末時点で26億8,500万バレルと前月から3,840万バレル減少した。前年同月比では 1.6%の減少となる。在庫は消費の60.0日分をカバー、前年より0.9日分少なくなった、在庫は3月に800万バレル増加すると診られているが、これらはいわゆる洋上在庫が引き続k減少すると見られていることが背景にある。
Posted by 直