2008年04月16日(水)
USDA長官、目先の世界小麦需給ひっ迫懸念を示唆
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)のシェイファー長官は16日の国際食糧支援会議で、目先の世界小麦需給ひっ迫懸念が強まっていることを示唆する発言をした。長官は世界在庫が約30年ぶりの水準に落ち込み、米在庫は60年ぶりの低水準にあることを指摘。また、伝染性の強いアフリカ小麦黒さび病が急速に広がっているといい、米国で作付けされた小麦75%が黒さび病に感染しやすい品種と述べた。
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イラン首相、OPECの石油価格対策要請を拒否
[エネルギー]
イランのノザリ石油相は16日に地元の石油会議で、石油輸出国機構(OPEC)が記録更新を続ける石油価格下落に努めるべきだとする指摘に否定的な発言を行った。原油の指標価格が15日に1バレル114ドルをつけたことについてファンダメンタルズではなくドル安の影響とコメント。供給は潤沢なことを示唆し、米国や英国に対し好きなだけ要請すればいいとも述べた。
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フィリピン飼料業者、今年のコーン輸入見送る可能性
[穀物・大豆]
フィリピン飼料業者協会の関係者は16日に記者団に対し、業界では今年コーン輸入を見送る可能性があることを示唆した。国内の生産増加見通しと家畜数の減少から供給が潤沢になるとの見方に基づいての見方としている。また、国際価格の上昇も買い付けに消極的にさせていることを指摘した。
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ベトナム、今年最初の暴雨風はコーヒー生産地帯到達せず
[コーヒー]
ベトナムで今年最初の暴風雨が発生したとする政府関係者のコメントが伝えられている。ただし、暴風雨は国内中央のコーヒー生産地帯に到達する前に中国南部に向かったともいう。地元の気象センターではラニーニャ現象により今年の台風は数も勢力も昨年以上と見通しており、コーヒー生産に響く可能性があるとみられている。
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3月住宅着工件数は前月比11.91%減、予想大きく下回る
[経済指標]
米商務省によると、3月の新規住宅着工件数は年率換算で94万7000戸となった。1991年5月以来の100万割れで、同3月以来、ちょうど17年ぶりの低水準。市場予想も大きく下回った。2月分は速報段階での106万5000戸から107万5000戸に改定され、このため3月の前月比は11.91%減少。3月を市場別にみると、中西部で21.43%と最もきつい落ち込み。次いで、中西部12.61%減、北東部8.49%減少だった。西部は5.74%のマイナス。住宅タイプ別では一戸建てが5.69%、5世帯以上の集合住宅は24.70%それぞれダウン。前年比は全体で36.49%減少した。
先行指標となる建築許可件数は92万7000戸だった。1991年4月以来の低水準で、こちらも市場予想を下回る。前月比較は5.79%のマイナス。これで 10ヶ月連続減少した。ただし、建築許可は市場別でまちまち。減少したのは西部と中西部で、20.00%、10.64%それぞれダウン。一方、北東部で 3.85%増え、南部では0.40%と僅かながらも増加。タイプ別では一戸建てが6.19%減少。集合住宅のうち5世帯以上が4.03%ダウン、2-4世帯になると1割を超えるマイナスだった。3月の建築許可は前年同月を40.29%下回った。
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2008年04月15日(火)
マケイン大統領候補、夏の間のガソリン税撤廃を提案
[エネルギー]
米大統領選で共和党候補のマケイン上院議員は15日、夏の間のガソリン課税停止を提案した。この日行った演説で景気減速による影響への即効的な対策として取り上げたものである。
同氏は、5月最終月曜のメモリアルデー3連休から9月第1月曜のレーバーデー連休の間に18.4セントのガソリン連邦税と24.4セントのディーゼル税を撤廃する「ガソリン税ホリデー」を設けることを提案。このほか、石油の戦略備蓄積み増し停止も提案。同氏はガソリン税と備蓄の対策がガソリン価格を引き下げ、景気改善に寄与するとの見方を示し、マケイン議員側近によるとほかの経済柵と合わせて議会へ提出用として準備中のようだ。
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カザフスタン、9月1日まで小麦輸出禁止
[穀物・大豆]
カザフスタン政府広報は15日、政府が小麦輸出を9月1日まで禁じることを決定したと発表した。出荷停止はインフレ抑制が目的と先週報じられていた。
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中国、向こう2年間の大量コーン買い付け可能性小さい・CNGOIC
[穀物・大豆]
中国政府系シンクタンクの国家穀物油種情報センター(CNGOIC)は15日、中国が向こう2年間コーンの大量買付けを行う可能性が小さいとの見方を発表した。センターのアナリストは国際価格の上昇を理由にしている。また、2007/08年度(10-9月)の供給が需要を 250万トン上回る見通しも指摘。今年の生産が前年を0.7%上回ると予想しているうえ、政府の工業用消費規制が供給を押し上げるという。
同氏による2007/08年度のコーン輸出見通しは政府規制の影響から前年より81%落ち込み、100万トンにとどまるとなっている。消費については、工業用が前年度を150万トン上回る3800万トン、飼料向けが400万トン増えて9550万トンと予想。
CNGOIC の別のアナリストは、2008/09年度に大豆輸入がスローダウンする見通しを示した。生産増加の見方に基づいての予測という。2007/08年度の大豆輸入が前年比18.3%増の3400万トンと推定されるのに対し、来年度は2.9%増の3500万トンにとどまるとみている。
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インドの2007年金宝飾品輸出は前年比8%増
[メタル]
インド宝石宝飾品輸出振興協会が17日に明らかにしたデータによると、同国の2007年度(4月-3月)の金宝飾品輸出は前年比8% 増の56億ドルとなった。宝石と宝飾品全体の輸出は一年前を22%上回る208億9000万ドル。協会の事前目標185億ドルを超えたのは取引量の増加により、製造自体は減少したとコメントしている。今年度は世界的な金の価格変動や主要顧客である米国の景気減速がインドの出荷に影響を及ぼすかもしれないと慎重な見方を示した。
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インドネシアコーヒー輸出協会、自国生産見通し引き下げ
[コーヒー]
インドネシアのコーヒー輸出協会(AEKI)幹部は15日、今年のコーヒー生産見通しを降雨理由から下方修正した。最新予測は45万トンで、従来みていた50万トンから1割引き下げ。前年とほぼ同水準の見方にシフトした。AEKI幹部は主要生産地ランプンで今月に入って毎晩雨が降っており、収穫に影響しているとコメントしている。
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