2007年09月11日(火)
FRB議長はベルリンで講演、米景気や金利見通しに触れず
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は11日に訪問先のベルリンで講演した。ただし、世界の経済不均衡についての見解を述べるにとどめ、現行の米景気動向や最近の不安定な金融市場に触れることはなかった。また、FOMC会合を控え金利見通しを示すことも避けた。
議長が取り上げた一つに貯蓄の開きがある。米国で団塊世代が定年を迎えるにあたって貯蓄を増やすべきであるのに対し、中国などの途上国は輸出を伸ばすよりも国内需要を満たすことに専念すべきとの見方を示した。
なお、議長は講演前にメルケル独首相と会談し、金融市場の透明性を高める必要があるとの見解で一致したと独政府広報が米通信社に明かした。また、両者は米国のサブプライム問題による経済的な影響について話し合ったというが、やはり具体的な内容は不明。
Posted by 直