2007年10月31日(水)
FOMC、0.25ポイントの利下げを実施
[金融・経済]
米連邦公開市場委員会(FOMC)は31日に開いた会合で、短期金利の指標となるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標を従来の年4.75%から0.25ポイント引き下げ年4.5%にしたと発表した。先月の会合で4年3ヶ月ぶりの利下げを実施し、これで2回連続である。ただ、引き下げ幅は前回の0.5ポイントより小さい。なお、本日の決定ではカンザス・シティー連銀のホーニッグ総裁だけが据え置きを支持して利下げには反対票を投じた。他のFOMCメンバーは賛成で一致。FOMCはまた、公定歩合も0.25ポイント引き下げて年5.0%とした。
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ニューモントマインニングの7-9月期金販売は前年比4.9%減
[メタル]
金生産大手のニューモントマインニングが31日に発表したレポートによると、同社の7-9月期金販売量は161.4万オンスと前年同期から4.9%減少した。2007年々の累計では466.7万オンスと前年を12.8%下回っている。販売コストは1オンス388ドルと前年同期から70ドル、22.0%上昇、年初来では414ドルと前年の297ドルから39.4%上昇した。ニューモントマインニングは、カナダのバリックゴールドに継いで世界第2位の金生産量を誇る。
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07/08年度のインド砂糖生産、小麦増産のために縮小の見通し
[砂糖]
インド製糖所協会(ISMA)は31日、2007/08年度の国内砂糖生産が当初予測を下回る可能性を示した。協会では約3000万トンと見越しており、これは国際砂糖機関(ISO)の推定3300万トンより低め。前年比マイナスの見方でもある。理由として価格上昇を反映した小麦15%増産見通しを挙げている。しかも、政府が農家に小麦の生産引き上げを促進しているともいう。
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タンザニアの金鉱山、労働者のストで操業を停止
[メタル]
タンザニアのブリヤンフル金鉱山の広報担当者は31日、鉱山労働者のストにより操業を停止したことを明らかにした。タンザニア鉱業建設業労働者組合は先週半ばに賃金引上げと労働環境の整備を求めてストを行うことを決定、その後900名以上の労働者が職場を放棄し操業を麻痺状態にしていた。鉱山側はストが経営陣への事前通知なしに行われたと違法性を主張、既にストに参加した900名に上る労働者を解雇した模様。
鉱山を所有するカナダのバリックゴールドによると、鉱山は1,120万トロイオンスの埋蔵量を有し、昨年は33万オンスの金を生産したという。タンザニアはアフリカ3位の金生産国。
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ADP10月民間雇用数、10万人を超える好調な伸び
[経済指標]
雇用サービスのADPが発表した10月の民間雇用数は前月比10万6000人増となった。7月以来の10万を超える増加である。また、9月の雇用は速報値で5万9000人増加だったのから6万1000人増加に改定となった。なお、政府雇用の過去1年の平均増加数1万9000人を加算すると12万5000人の増加となり、労働省が2日に発表する非農業部門雇用数が約11万人増の市場予測よりやや高めの伸びを見る可能性がある。
鉱工業、建設含む製造業が2万8000人減で、11ヶ月連続して前月を下回った。ただし、9月と比べてややマイナス幅が小さい。一方、サービス業は13万4000人増え、4ヵ月ぶりの大幅増加だった。
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消費国の需給は冬の需要期に向け引き締まる、EIA局長
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)のカルーソ局長は31日、ロンドンの石油会議で講演を行い、石油生産余力の不足や原油と石油製品在庫の低迷などにより、消費国の需給は冬の需要期に向けて非常にタイトになるとの見通しを示した。
産油国の生産余力に関しても、そのほとんどが米国の製油所に適していない重質油を産するサウジに偏っているとし、対策を講じる余裕がほとんどないとした。また、地政学リスクや投機的な動きが価格に影響しているのは確かだが、ファンダメンタルズが強くなければここまで(の上昇)に至っていないと指摘、需給逼迫が今の状況を作り出していることを改めて強調した。
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2007年10月30日(火)
S&Pケース・シラー住宅価格指数、前年比で1991年以来の大幅下落
[経済指標]
米調査会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は30日、8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数を発表した。10都市総合が前月比0.8%下がり、14ヶ月連続の前月比マイナスとなった。また、20都市総合で0.7%、13ヶ月連続して下がった。20都市の大半は下落し、最も落ち込みが激しかったのが前月に続いてマイアミで2.0%。アトランタとダラスは横ばい、シャーロットとデンバーは0.2%、0.3%上昇した。
前年比較でもマイナスとなり、しかも10都市総合が5.0%と1991年6月の以来の大幅下落である。20都市総合も4.4%下がリ、これは2000年の調査開始以来最大のマイナス。アトランタ、シャーロット、ダラス、ポートランド、シアトルが上がり、残りは全て前年割れ。このうちタンパが10%落ちた。
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ブラジル、大豆作付遅延で冬コーンに影響見通し
[穀物・大豆]
ブラジルで大豆の作付が遅かったために冬のコーン作付減少の可能性が強まっていると報じられた。大豆最大の生産地マット・グロッソ州は冬コーンの生産でも知られるが、農業顧問セレレスのアナリストによると、2ヶ月続いた干ばつによって同州での大豆作付が今月終わりに始まったばかりで、コーンの作付自体見送られるかもしれないという。主要生産地で生産が冴えないとなると国内供給が減少、国内価格抑制のため輸出も限られるとの懸念を示している。また、ブローカー大手シリアルパーのアナリストは、国内価格が上がりすぎた場合には輸入が増える可能性があるとの見方を示唆。ただし、輸送手段やコスト次第であることも指摘している。
ブラジル食糧供給公社CONABは2007/08年度の冬コーンが前年並みの1470万トン、マット・グロッソ州でやはりほぼ横ばい500万トンを見込んでいる。夏コーンもあわせて2006/07年度の生産5110万トンに対して2007/08年度は5170-5280万トン、国内消費は前年より400万トン多い4400万トンの見通し。
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エネルギー供給確保には2030年までに5兆ドルの投資が必要、IEA
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)の田中事務局長は30日、ロンドンで開かれている石油会議で、新たなエネルギー供給を確保するため2030年までに世界で5兆ドルの投資が必要との試算を明らかにした。これは来週に発表される世界エネルギーアウトルックに掲載される内容を明らかにしたもので、昨年4兆3,000億ドルと推定したのから大幅に引き上げている。
生産能力の増加は、需要を後追いしているに過ぎないと指摘。また石油埋蔵は十分にあるものの、開発投資や技術、労働力、テクノロジーの発達が十分ではないため、タイミング良く十分な量の原油を生産するには至っていないと、目先の供給確保に絶対的な自信が持てないことを示唆した。
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中国、2010年までにエタノール生産を160万トン削減へ
[エネルギー]
中国国家開発改革委員会は独自ホームページにおいて、国内のエタノール生産を2010年までに160万トン削減する計画を発表した。国内の生産過剰を理由に挙げており、年間生産能力が3万トン以下の工場を閉鎖することで減産を実施するという。ただし、現行の生産規模には触れていない。
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中国の1-9月金生産は前年比13%増、国家開発改革委員会
[メタル]
中国国家開発改革委員会が30日に明らかにしたデータによると、同国の年初から9月までの金生産は191.456トンと前年比で13%増加した。増加の背景については特に説明されていない。同委員会が2月に設定した今年度の生産目標は、前年比8.3%増の260トンとなっている。
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