2007年10月15日(月)
大手米銀、サブプライム問題対策基金を合同設立
[金融・経済]
大手米銀がサブプライムローン問題の対策に合同で基金を設立することを決定した。運用機関に資金提供することで担保証券市場の流動性を高めるのが狙い。「M-LEC」と呼ばれる基金はシティグループ、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカの3行のほか、複数の金融機関が90日以内に設立するという。基金の規模は明かしていない。基金設立について財務省はほかの問題対策との相乗効果があるとの見方を示す声明を出している。
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ブラジル顧問会社、07/08年度の大豆作付見通し引き下げ
[穀物・大豆]
ブラジルの農業顧問アグルーラルは15日、2007/08年度の国内大豆作付見通しを引き下げたことを明かした。同社最新予測は2250万ヘクタールで、7月に発表した初回予測の2280万ヘクタールより約1%少なく見積もっている。リオ・グランデ・ド・スル州のコーンやゴイアス州の砂糖きびなどほかの作物へのシフト傾向が下方修正の理由という。ただし、前年比較で5.6%と増反の見方は維持している。上位3位の州別見通しは、最大のマットグロッソで前年比8.2%増の570万ヘクタール、パラナ7%増の440万ヘクタール、リオ・グランデ・ド・スル3.4%増の420万ヘクタール。
イールドは1ヘクタールあたり2784キログラムと予想している。前年度とほぼ変わらないと繰り返しているものの、初回報告での2782キログラムより僅かに高め。
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フィリピン政府機関、07/08年度粗糖生産見通し引き下げ
[砂糖]
フィリピン政府機関である砂糖規制局(SRA)高官は15日、国内の2007/08年度粗糖生産見通しを従来の230万トンから216万トンに引き下げた。修正により前年比較で約3%減少する見方にシフトし、当局では主要生産地であるネグロス地方における平年以上の大雨を理由に挙げている。また、天候要因から製糖所への砂糖きび輸送が遅れており、このため純度にも影響が及んでいるという。このほか、SRA高官は生産不調の見通しに伴う輸出縮小も必至との見方を示し、生産の8%を出荷にまわすところ今年度は5%にとどまるとしている。
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2006/07年度のコロンビアコーヒー生産、前年比1.8%増
[コーヒー]
コロンビアコーヒー局(Fedecafe)によると、2006/07年度の国内コーヒー生産は前年比1.8%増の121万6300袋となった。輸出は111万2600袋、一年前を3.5%上回った。9月単月での生産は前年同月から10.3%増えて89万7000袋だったが、輸出は7.6%ダウンの89万1000袋だった。なお、コロンビアの輸出データには生豆のほかにインスタントなどコーヒー製品も含まれているという。
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インドの07年度金輸入は800-900トン、WGC幹部
[メタル]
ワールドゴールドカウンシル(WGC)の幹部は15日に開いた会見で、インドの2007年度金輸入は800トンから900トンに達するとの見通しを示した。06年度の715トンから大幅に増加するものの、価格上昇の影響で当初予想の1,000万トンには届かないという。また、9月末時点で既に715トンを輸入しているとも述べた。インドの国内金需要は通常婚礼シーズンの10-12月期にピークを迎えるが、小売業者は既にかなりの部分の手当てを済ませており、この先の輸入の伸びはそれほど期待できない。
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2007年10月12日(金)
産油国は需要の伸びに追いついていない、米エネルギー長官
[エネルギー]
ボドマン米エネルギー長官は12日、CNBCのインタビューに答え、産油国が需要の伸びに追いついていないのは明らかだと、現在の価格上昇がファンダメンタルズに基づいているとの考えを示した。産油国の生産余力が不足しているため、以前ほど柔軟に生産量を増やすことが出来なくなっていると指摘、原油価格が史上最高値を更新する展開となっているのは、在庫の取り崩しが進んでいることの他、ドルの下落やトルコがイラク北部に侵攻するのではとの見方が背景にあるとした。
OPECが日量50万バレルの増産を決定したのは歓迎すべきことだが、それが価格を沈静化させるのに十分なものかについては疑問が残ると指摘。生産者は価格をコントロールする力を失っており、今の石油価格はNYやロンドン、フランクフルトや東京のトレーディングルームで形成されているとした。また、米経済の回復力は非常に強いものの、石油価格高騰による経済への影響を懸念しているという。
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EUでコーン輸入許可発行が大幅増加
[穀物・大豆]
欧州連合(EU)が12日に発表したデータによると、今年に入ってコーンの輸入許可発行が著しく増えている。2007/08年度第15週の時点で計391万トンのコーン買い付けが承認され、これは前年同期の116万トンの3倍を超える。また、2005/06年度の56万2000トンからは7倍近くアップ。また、ソルガムの輸入も激増しており、これは圏内で飼料向け穀物が不足しているためである。東EUでは干ばつ、西側では大雨に見舞われ、いずれも今年度の穀物生産は不調。2年連続の不作から在庫の取り崩しが進んだ。圏内の主要穀物である小麦の価格は高騰し、このためコーンやソルガムの輸入が大きく伸びる格好となった。
なお、コーン及びソルガム需要が特に増加しているのはスペインやポルトガル、ドイツ、オランダといった既存の加盟国。今年分から新たに加盟したブルガリアとルーマニアのデータも含まれているが、このために統計がぶれたというわけではないようだ。
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仏政府、砂糖ビート生産推定を引き上げ
[砂糖]
フランス農林水産省が12日発表した2007/08年度砂糖ビート生産推定は前年比8.2%増の3230万トンとなっている。9月時点での3210万トンからやや引き上げた。また、過去5年平均と比べても4.6%多い見方という。
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USDA需給:小麦在庫は5,500万bu下方修正、大豆生産も引き下げ
[穀物・大豆]
米農務省が発表した需給報告によると、小麦の07/08年度米国内期末在庫は生産見通しの引き下げなどにより前月から5,500万ブッシェルの引き下げ、1948/49年度以来の低水準となった。世界市場でも干ばつによる豪州の生産大幅引き下げなどが響き、期末在庫は1975/76年度以来の低水準まで下がっている。コーンではエタノール需要をはじめ、需要面での下方修正が目立った。大豆は収穫面積の引き下げで生産が2,100万ブッシェル下方修正されたものの、前年度の残余需要の引き下げにより相殺され、期末在庫は前月から据え置きとなった。
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9月生産者物価指数は前月比1.15%上昇、エネルギー価格が牽引
[経済指標]
米労働省が発表した9月の生産者物価指数は前月比で1.15%上昇した。2月以来の高い伸びで、市場予想も大きく上回った。食品伸び率が1.45%と3月以来。エネルギーは4.11%上がり、昨年11月まで遡る大幅上昇である。エネルギーと食品を除いたコア指数は0.06%上昇し、こちらは市場が見越していたよりもやや低め。乗用車の価格が1.80%下がり、資本財も前月比マイナス。
前年比では総合指数が4.37%と前月の約2倍の上昇となった。一方、コア指数は2.10%、前月を下回る伸び率だった。
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