2007年10月16日(火)
米年末商戦、一人あたりの支出伸び悩む見通し
[金融・経済]
全米小売協会(NRF)が16日に発表した消費者意向調査によると、今年の年末商戦における1人あたりの平均支出額は前年比3.7%増の923.36ドルとなった。昨年の伸び率7.2%の約半分にとどまるとみられ、またNRFが先月に発表した年末商戦売上高見通しで前年を4.0%上回ると見通していたのよりも低い。NRFの幹部は要因として景気停滞を挙げており、業界では客引きを狙った値引き合戦が展開されると見通した。また、通常なら感謝祭の翌日がクリスマスなど年末行事に絡んだ商戦の公式スタートであるが、今年に関してはいつもより早い関連のプロモーションが繰り広げられるとの見方も示している。
10月2-9日に消費者対象に行われたこの調査では、年末予算を占める比率が最も高いのはギフトカードの53.8%となっている。このほか衣料品及び装飾品が50.1%、書籍や音楽CD、DVD、ビデオゲームなどの娯楽品は50.8%と高い比率を占める。消費者は購入の決め手として値引きを挙げる向きが最も多く、次いで品揃え。買い物先で人気が高いのはディスカウントストアや百貨店と前年と変わらない。
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ブラジル開発銀、エタノール産業に10億レアル増資
[砂糖]
ブラジルの国立経済社会開発銀行(BNDES)は16日、国内エタノール産業への2007年出資額を10億レアル以上引き上げ32億レアルにすると発表した。同銀の投資は2010年までに約100のエタノール工場新設に当てられ、また新たな工場が生産量を現行の170億リットルから80億ドル増やすのに寄与するとの見方も示した。ブラジルの砂糖労組データによると、現在あるエタノール工場は325。
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中国穀物生産、4年連続増加の見通し
[穀物・大豆]
中国の農相は16日の議会で、2007年の国内主要穀物生産が5億トンを超える見通しを示した。同相の予想通りとなれば、前年度の4億9745万トンを上回り、4年連続の前年比プラスになる。個別作物の見通しは明かさなかった模様。
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OPEC緊急総会開催の予定はない、リビア石油相
[エネルギー]
リビアのガーネム国営石油会社代表は16日、ダウジョーンズのインタビューに答え、11月にサウジのリヤドで開かれるOPECサミットは、加盟国石油担当相が石油市場について話し合う場になるとの見通しを示した。しかしながら、価格が史上最高値を更新していることを受けて緊急総会を開く予定はないという。また現在の価格上昇は、トルコ軍がイラク北部に侵攻するのではとの懸念によるものだと分析、消費国が要求すればOPECは更なる石油供給を行うが、現時点で石油は市場に十分あるとした。
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市場にこれ以上の石油需要はない、OPEC幹部
[エネルギー]
OPEC幹部が16日にダウジョーンズ社のインタビューに答えたところによると、OPECは顧客が求めれば更に石油供給を増やすことも出来るが、今のところそうした動きは見られていないという。我々は世界市場に十分な量の石油を供給しており、(価格上昇は)投機的な動きと地政学リスクによるものとの見方を示した。顧客とは毎日のように連絡を取っているが、今のところ誰もこれ以上の石油を求めていないとした。また、加盟国石油相は緊急総会を開催する予定は立てておらず、11月にサウジで開かれるOPECサミットで市場の状況について話し合うことになるとものべている。
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2007年10月15日(月)
大手米銀、サブプライム問題対策基金を合同設立
[金融・経済]
大手米銀がサブプライムローン問題の対策に合同で基金を設立することを決定した。運用機関に資金提供することで担保証券市場の流動性を高めるのが狙い。「M-LEC」と呼ばれる基金はシティグループ、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカの3行のほか、複数の金融機関が90日以内に設立するという。基金の規模は明かしていない。基金設立について財務省はほかの問題対策との相乗効果があるとの見方を示す声明を出している。
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ブラジル顧問会社、07/08年度の大豆作付見通し引き下げ
[穀物・大豆]
ブラジルの農業顧問アグルーラルは15日、2007/08年度の国内大豆作付見通しを引き下げたことを明かした。同社最新予測は2250万ヘクタールで、7月に発表した初回予測の2280万ヘクタールより約1%少なく見積もっている。リオ・グランデ・ド・スル州のコーンやゴイアス州の砂糖きびなどほかの作物へのシフト傾向が下方修正の理由という。ただし、前年比較で5.6%と増反の見方は維持している。上位3位の州別見通しは、最大のマットグロッソで前年比8.2%増の570万ヘクタール、パラナ7%増の440万ヘクタール、リオ・グランデ・ド・スル3.4%増の420万ヘクタール。
イールドは1ヘクタールあたり2784キログラムと予想している。前年度とほぼ変わらないと繰り返しているものの、初回報告での2782キログラムより僅かに高め。
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フィリピン政府機関、07/08年度粗糖生産見通し引き下げ
[砂糖]
フィリピン政府機関である砂糖規制局(SRA)高官は15日、国内の2007/08年度粗糖生産見通しを従来の230万トンから216万トンに引き下げた。修正により前年比較で約3%減少する見方にシフトし、当局では主要生産地であるネグロス地方における平年以上の大雨を理由に挙げている。また、天候要因から製糖所への砂糖きび輸送が遅れており、このため純度にも影響が及んでいるという。このほか、SRA高官は生産不調の見通しに伴う輸出縮小も必至との見方を示し、生産の8%を出荷にまわすところ今年度は5%にとどまるとしている。
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2006/07年度のコロンビアコーヒー生産、前年比1.8%増
[コーヒー]
コロンビアコーヒー局(Fedecafe)によると、2006/07年度の国内コーヒー生産は前年比1.8%増の121万6300袋となった。輸出は111万2600袋、一年前を3.5%上回った。9月単月での生産は前年同月から10.3%増えて89万7000袋だったが、輸出は7.6%ダウンの89万1000袋だった。なお、コロンビアの輸出データには生豆のほかにインスタントなどコーヒー製品も含まれているという。
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インドの07年度金輸入は800-900トン、WGC幹部
[メタル]
ワールドゴールドカウンシル(WGC)の幹部は15日に開いた会見で、インドの2007年度金輸入は800トンから900トンに達するとの見通しを示した。06年度の715トンから大幅に増加するものの、価格上昇の影響で当初予想の1,000万トンには届かないという。また、9月末時点で既に715トンを輸入しているとも述べた。インドの国内金需要は通常婚礼シーズンの10-12月期にピークを迎えるが、小売業者は既にかなりの部分の手当てを済ませており、この先の輸入の伸びはそれほど期待できない。
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