2007年10月12日(金)
産油国は需要の伸びに追いついていない、米エネルギー長官
[エネルギー]
ボドマン米エネルギー長官は12日、CNBCのインタビューに答え、産油国が需要の伸びに追いついていないのは明らかだと、現在の価格上昇がファンダメンタルズに基づいているとの考えを示した。産油国の生産余力が不足しているため、以前ほど柔軟に生産量を増やすことが出来なくなっていると指摘、原油価格が史上最高値を更新する展開となっているのは、在庫の取り崩しが進んでいることの他、ドルの下落やトルコがイラク北部に侵攻するのではとの見方が背景にあるとした。
OPECが日量50万バレルの増産を決定したのは歓迎すべきことだが、それが価格を沈静化させるのに十分なものかについては疑問が残ると指摘。生産者は価格をコントロールする力を失っており、今の石油価格はNYやロンドン、フランクフルトや東京のトレーディングルームで形成されているとした。また、米経済の回復力は非常に強いものの、石油価格高騰による経済への影響を懸念しているという。
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EUでコーン輸入許可発行が大幅増加
[穀物・大豆]
欧州連合(EU)が12日に発表したデータによると、今年に入ってコーンの輸入許可発行が著しく増えている。2007/08年度第15週の時点で計391万トンのコーン買い付けが承認され、これは前年同期の116万トンの3倍を超える。また、2005/06年度の56万2000トンからは7倍近くアップ。また、ソルガムの輸入も激増しており、これは圏内で飼料向け穀物が不足しているためである。東EUでは干ばつ、西側では大雨に見舞われ、いずれも今年度の穀物生産は不調。2年連続の不作から在庫の取り崩しが進んだ。圏内の主要穀物である小麦の価格は高騰し、このためコーンやソルガムの輸入が大きく伸びる格好となった。
なお、コーン及びソルガム需要が特に増加しているのはスペインやポルトガル、ドイツ、オランダといった既存の加盟国。今年分から新たに加盟したブルガリアとルーマニアのデータも含まれているが、このために統計がぶれたというわけではないようだ。
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仏政府、砂糖ビート生産推定を引き上げ
[砂糖]
フランス農林水産省が12日発表した2007/08年度砂糖ビート生産推定は前年比8.2%増の3230万トンとなっている。9月時点での3210万トンからやや引き上げた。また、過去5年平均と比べても4.6%多い見方という。
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USDA需給:小麦在庫は5,500万bu下方修正、大豆生産も引き下げ
[穀物・大豆]
米農務省が発表した需給報告によると、小麦の07/08年度米国内期末在庫は生産見通しの引き下げなどにより前月から5,500万ブッシェルの引き下げ、1948/49年度以来の低水準となった。世界市場でも干ばつによる豪州の生産大幅引き下げなどが響き、期末在庫は1975/76年度以来の低水準まで下がっている。コーンではエタノール需要をはじめ、需要面での下方修正が目立った。大豆は収穫面積の引き下げで生産が2,100万ブッシェル下方修正されたものの、前年度の残余需要の引き下げにより相殺され、期末在庫は前月から据え置きとなった。
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9月生産者物価指数は前月比1.15%上昇、エネルギー価格が牽引
[経済指標]
米労働省が発表した9月の生産者物価指数は前月比で1.15%上昇した。2月以来の高い伸びで、市場予想も大きく上回った。食品伸び率が1.45%と3月以来。エネルギーは4.11%上がり、昨年11月まで遡る大幅上昇である。エネルギーと食品を除いたコア指数は0.06%上昇し、こちらは市場が見越していたよりもやや低め。乗用車の価格が1.80%下がり、資本財も前月比マイナス。
前年比では総合指数が4.37%と前月の約2倍の上昇となった。一方、コア指数は2.10%、前月を下回る伸び率だった。
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2007年10月11日(木)
南アフリカの8月金生産指数は前月から0.2%上昇
南アフリカ統計局が11日に明らかにした月次データによると、同国の8月金生産指数(2000年=100)は季節調整値で59.5と前月から0.2%上昇した。年次では61.6と前年同月から4.9%の低下となっている。
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9月の米小売既存店売上高、好天響いて伸び悩み
[金融・経済]
大手各社が11日に発表した9月の既存店売上高は全般に予想を下回った。平年より気温の高い好天気が続き、衣料品など秋物需要に響いたためである。また、エネルギーや食品の価格上昇、住宅市場はなお振るわず信用収縮などもあって消費意欲は盛り上がらなかったとみられる。国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計した結果、前年同月比1.7%増加。昨年9月の伸び率4.0%を下回り、また、同社が見越していた2.0-2.5%のレンジ下限にも届かなかった格好となる。ただし、ICSCのエコノミストは天候要因が全体の売り上げの伸び率を0.5ポイント削減したともいい、これを除けば9月は予想の範囲内になる。
9月はディスカウントストアから百貨店、専門店と広範囲にわたって冴えなかった。最大手のウォルマート・ストアーズ、ディスカウントストア2位のターゲットは予想を下回る増加で、両者ともアパレル部門の不振を挙げている。百貨店のメーシーズやJCペニーズは前年割れとなり、しかも予想以上のマイナスだった。カジュアル衣料のギャップ、アメリカン・イーグル・アウトフィッターズなども不調だった。
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2007年の英小麦収穫、前年比9%減
[穀物・大豆]
英環境食糧省(Defra)が11日発表した速報データによると、2007年国内小麦収穫は前年比9%減の1340万トンとなった。9日に発表された同省と穀物局の調査を基にした1350万-1400万トンの推定レンジ下限にも届かないが、統計に関する解説はない。最終データは来年1月10日に発表予定という。
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ICO、世界コーヒー生産及び消費見通し据え置き
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は11日に発表した月次レポートで、2007/08年度の世界コーヒー生産見通しを約1億1400万袋で据え置いた。最新のブラジル公式最新推定がやはり前回報告での3262万袋と変わっていないためという。2007年の消費についても前回報告で上方修正した1億2200万袋の見方を維持している。
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エネルギー省、08年に1,300万バレルの戦略備蓄積み増しを計画
[エネルギー]
米エネルギー省は10日遅く、来年度に合計1,300万バレルに及ぶ戦略備蓄の積み増し計画を明らかにした。積み増しはロイヤリティー・イン・カインドと呼ばれ、石油開発会社は採掘権料として現金の代わりに原油をメキシコ湾岸の備蓄施設に納入する。積み増しは08年2月1日から開始し7月末までに終了、積み増しのペースは日量7万バレル程度となる。エネルギー省は11月6日までプログラムへの参加を募集する。
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格付け大手、サブプライム担保証券を格下げ
[金融・経済]
大手格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは11日、サブプライムローンを担保にした証券の格付けを引き下げた。今回格下げ対象となった証券は2006年に発行されたもの。金額にして約3340億ドルになり、このうち38億ドル分はさらなる格下げも検討しているという。ムーディーズは延滞や差し押さえの増加などパフォーマンス悪化を理由に挙げている。
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