2007年10月10日(水)
米エコノミスト、来年の経済見通し一段と下方修正
[金融・経済]
10日に発表された米経済ニュースレター「ブルーチップ・エコノミック・インディケーター」最新版はエコノミストの2008年米成長率予測が一段の下方修正となったことを示している。52人のエコノミストを対象に行った調査結果によると、来年は2.4%成長の見通し。8月の調査では2.8%だったのから9月には2.6%、そして今回さらに引き下げとなった格好である。住宅市場の弱含みが個人消費や企業の設備投資に影響を及ぼす見方が背景にあるという。ただし、今年の成長率は2%にとどまるとみられていることから、来年はやや改善が見込まれていることになる。
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金融市場の変動は一時的・ボストン連銀総裁
[要人発言]
ボストン連銀のローゼングレン総裁は10日の講演で最近の金融市場における変動は一時的なものであると、他の連銀高官に同調する見解を示した。総裁は、問題の要因が流動性の欠如にあり、リスク評価が起因しているわけではないとコメント。それでも、投資家は格付け会社の判断に頼りすぎた面があることも指摘した。総裁は将来、投資家が独自の判断に自信が持てるようになることを希望するといい、同時に会場からの質問に対して格付けシステムの見直しは必要とも述べた。
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ロシア農相、穀物生産見通し引き下げ
[穀物・大豆]
ロシア通信社インターファクスは10日、同国農相が2007年の穀物生産見通しを従来の8500万トンから8000万トンに引き下げたと報じた。それでも最新予測は前年の7640万トンを上回る。同相は輸出については最高1200万トンの見方を維持したともいう。
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インドネシア、11月に白糖輸入許可発行へ
[砂糖]
インドネシア政府高官は10日、11月に2008年白糖輸入許可の発行を開始すると発表した。国内生産では需要を満たしきれないと見られるためというが、具体的な買い付け規模は未定という。今年は45万トンの輸入枠を設け、買い付けは完了済み。インドネシアの砂糖評議会によると、今年は天候不順の影響でイールドが下がり、砂糖生産は政府目標の235万トンに届かないかもしれない。
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9月のドバイとアブダビの金売上高、価格急騰で伸び悩み
[メタル]
ドバイ・ゴールド・アンド・ジュエリーグループの幹部が9日にロイターの取材に答えたところによると、UAEのドバイとアブダビの9月金売上高は前年比13%減と8月の26%増から大きくペースが落ちた。当初は前年比40%増を見込んでいたが、9月に金価格が急騰したことで販売量が伸び悩んだという。ただ、10月には再び伸びてくるとの見通しも示した。7-9月期の売上高は前年比で26%伸びたという。
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2007年10月09日(火)
FOMC、0.5%利下げを適切な措置と評価・議事録
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)が9日に発表した先月18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録には、将来の金融政策が目先の景気動向次第という点で強調されていた。議事録は、極めて不安定な金融市場を反映した先行き不透明感が強まる中、0.5ポイントの利下げは適切な措置と全会一致の決定であったと同時に景気と物価のリスクバランスで判断を下すことをメンバー揃って拒否したことを指摘。議事録は、この日の声明にリスク評価を示すことは当局が景気の行方に確信があると間違って伝えることになるのが理由だったと記している。
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今年の冬は平年以上の暖かさに、米海洋大気局
[天候]
米海洋大気局(NOAA)は9日、ワシントンDCで開かれた冬季暖房需要見通しについての会議で発表したレポートで、今年の冬は平年よりも暖かなものになるとの見通しを示した。一方で南西部や南東部では平年よりも乾燥した気候が続くとし、この冬最大の懸念事項は南部一帯の干ばつになる可能性もあるとの見通しを示した。
北東部から中部大西洋岸の気温は長期的な温暖化傾向の中で平年を上回り、暖房需要日(HDD)の推定では過去30年の平均より2.8%暖かくなるとした。もっとも、昨年よりは1.3%寒くなるという。南西部や南東部の乾燥気候はペルー沖の海面温度が回りより低くなるラ・ニーニャ現象の影響により今後も継続、同地域の気温も平年よりも高くなるとした。
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2007/08年度世界砂糖生産、1.9%増見通し・リヒト社
[砂糖]
ドイツ調査会社F・O・リヒトは9日、2007/08年度の世界砂糖生産は前年比1.9%増の1億6989万トンとの見通しを発表した。アジアの増産を反映して再び世界的に需給だぶつきになるのを予想しているという。この他、08/09年度には価格下落の影響で供給が細ると見られるものの、需給が目だって改善するには時間を要するとの見方も示した。同社の生産予測内訳をみると、砂糖きびからが3.6%増の1億3472万トン。一方、ビート糖は4.1%減って3518万トンにとどまるとの予想である。
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ロシア政府、小麦と大麦の輸出課税を承認
[穀物・大豆]
ロシア政府は小麦と大麦の輸出を課税することに決めたと当局広報が発表した。関税率、期限など詳細についてはまだ明かしていない。
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台湾、中国からのコーン輸入を一時許可
[穀物・大豆]
台湾経済部はホームページ上で中国からの飼料用コーン輸入を一時的に許可する方針を明かしている。期間は10月1日から来年3月31日。自然災害や穀物を含む商品価格上昇で台湾の9月消費者物価指数が前年比3.08%上がったためとみられる。ただ、中国では政府の需給ひっ迫懸念から出荷が限定的であり、台湾市場への影響も限られる見通し。
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ベネズエラの確認石油埋蔵量は1,000億バレル、石油省
[エネルギー]
ベネズエラ石油省が週末に明らかにした調査結果によると、現時点における同国の確認石油埋蔵量は1,000億バレルとこれまでから200億バレル増加した。石油省はオリノコ河流域のプロジェクトで発見された201億バレルの原油と5兆2,000億立方フィートの天然ガスの埋蔵を認定、これにより確認埋蔵量が大きく増加した。政府関係者は、オリノコ河流域では更に2,160億バレルもの埋蔵が確認される可能性があるとしている。もしこれらを全て確認埋蔵量として認定すれば、ベネズエラの埋蔵量はサウジを抜き世界第一位となる。
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