2007年09月12日(水)
先物ブローカー、中国コーン生産2.1%減と予想
[穀物・大豆]
中国の先物ブローカーは12日に大連で開かれた国際コーン会議で、2007年の国内コーン生産が前年比2.1%減の1億4200万トンになるとの予想を示した。北東部の主要生産地において干ばつ被害が生じたためという。同氏推定は政府機関CNGOICの予測より低い。また、来年の作付に関しては、コスト増加と価格下落を理由に今年の2805万ヘクタールとほぼ同水準もしくはやや縮小するのをみているという。
このほか、国内のコーン加工能力が昨年の4465万トンから今年は5475万トンに伸びるとの見方。ただし、実際に加工するのはこのうちの70%に相当する3833万トンという。昨年は71%、3189万トン。消費ついては、澱粉生産向けで2005/06度の2200万トンに対して2006/07年度には2400万トンとなると予想した。しかし、エタノール用では前年度の1350万トンをやや上回る1400万トンにとどまるといい、政府管理が背景にあるとしている。2007/08年度のコーン輸出は約100万トンを見越した。昨年10月からことし8月までに496万トン出荷したのから大きく落ち込むのをみている格好だが、こちらもやはり政府管理を指摘している。
Posted by 直