2007年09月18日(火)
ABARE、豪07/08年度小麦生産を降雨不足理由に引き下げ
[穀物・大豆]
豪農業資源経済局(ABARE)は18日に発表した四半期レポートで、07/08年度小麦生産を引き下げた。最新予測は1,547万5,000トンで、6月報告時の2,248万9,000トンから31.2%の下方修正。また、前年比は57.6%と大幅増加の見方を維持したものの、過去5年間平均2,156万7,000トンは下回ることを見越すようになった。作付は前年比10.0%増の1,225万7,000ヘクタール、イールドは1ヘクタール1.26トン。やはりいずれも前回予測から引き下げ、前年より多い見方を保ちながら、過去5年平均には届かないとの見方に転じた。
ABAREは修正要因としてほとんどの生産地における冬場の降雨が例年を大きく下回ったことを挙げている。また、これから生育でも特に収穫の決め手となる段階に入る中で改めて降水量次第と指摘し、9月もクイーンズランドとウェスタン・オーストラリアの両州を除いた生産地でやはり降雨不足となっているともいう。
ABAREの2007/08年度小麦輸出見通しは1280万トンとなっている。前年度より38.2%増加の見方だが、2005/06年度の1596万9000には届かないとみている。在庫は407万8000トン、2年連続の取り崩しを見越している。
Posted by 直