2007年09月26日(水)
米ホームエクイティローン延滞率、4-6月期に5年半ぶりの高水準
[金融・経済]
アメリカン・バンカーズ協会は26日に国内のローン返済に関する四半期ごとのレポートを発表し、ホームエクイティローン延滞率が5年半ぶりの高水準になったと伝えた。銀行データに基づいた調査によると、4-6月期の延滞率は0.77%。これは2001年10−12月期に0.81%となったのに次ぐという。前期比較では0.17ポイント上昇。一方、同じ調査では、クレジットカード延滞率が4.39%と2005年10-12月期以来の水準まで下がったとしている。また、自動車ローンや改築などでのローンについても返済のタイミングがまだら模様なことを示す結果である。各種ローンを総合して返済率は2.27ポイント。2001年のリセッション以来の高水準だった前四半期の2.42%から低下した。
ただし、このたびの調査は夏のサブプライムローン問題がより深刻化する前のものであり、雇用が4年ぶりに減少するなど8月には経済的なインパクトが明確となった。反面、今月には金融当局が4年ぶりの利下げを決定。経済活動や金融政策が消費者のローン返済にどこまで影響を及ぼしているのか注目される。
Posted by 直