2008年04月28日(月)
ドルが10%上昇すれば石油価格は40ドル下落、OPEC議長
[エネルギー]
アルジェリアの国営通信社が28日にWEBサイトで伝えたところによると、OPEC議長を務めるアルジェリアのヘリル石油相は現在の石油価格上昇について、地政学リスクとドル安の進行がなければ今の価格水準にあることはなかったと、価格がファンダメンタルズを反映していないことを改めて強調した。また、OPECは9月の定例総会までに臨時総会を開く予定がないことを改めて示した。
OPECの目的は価格を引き下げたり吊り上げたりすることではないとしながらも、市場の要求にはこたえる必要があるとも述べた。米国の景気後退と経済危機が多くの国に波及、ドル安が進行していることが背景にあるとした上で、ドルが1%下落する毎に、石油価格は1バレルにつき4ドル上昇していると指摘。4-6月期には幸運にも需要が減少する時期にあたるため、価格200ドルまで上昇するとの見方には疑問が残るととしながらも、可能性を全面的に否定することはなかった。一方、ドルが 10%上昇すれば、石油価格が40ドル下落する方向に賭けることもできるとも述べた。
Posted by 直