2008年04月28日(月)
カナダ農務省、08/09年度穀物・油種生産見通し下方修正
[穀物・大豆]
カナダ農務省(AAFC)の調査部は28日に発表した25日付2008/09年度需給報告で、穀物および油種生産見通しを下方修正した。21日に統計局が発表した作付意向をベースにした結果という。小麦やコーン、大豆など8つの主要作物の生産見通しは6350万5000トンで、3月時点での予測6476万トンより引き下げ。しかし、前年度の5995万8000トンとの比較では5.9%増と、プラスの見方を維持した。
輸出についても、3月時点で見越していた3010万トンから2972万5000トンに引き下げたが、前年比は2.5%増加の見方である。前年比0.5%減の3万6986トン。3月の報告では3777万トンと見通していた。期末在庫は937万5000トンと予想している。前年度の969万5000トンを下回り、前月に987万トンに膨らむ見方からシフトした。
個別では、全小麦生産を前年比2.8%増の2585万トンと見通している。前回報告から700万トンの引き上げ。輸出は25万トン上方修正して12.8%増の1715万トン。国内消費が一年前を5.6%上回る782万5000トン、期末在庫は900万トン積み増しとなって52万トンに膨らむ見方を示している。いずれも前回報告での747万5000トン、51万トンから引き上げた。
コーンの生産は15.4%減の985万トンと予想している。150万トン多めの見方に転じたが、前年割れの見方は維持した。輸出は40%減少の300万トンで据え置き。国内消費は15万トン引き上げて4.2%減の12350トンと見ている。期末在庫は前年度を35.3%下回る110万トンで、300万トン下方修正した。
大豆の生産と国内消費を引き下げ、期末在庫も下方修正した。一方、カノーラは生産見通しを小幅上方修正。しかし、輸出や消費を据え置いた。このため、期末在庫は前年割れの見方で変わらないが、3月の推定よりも多い。
Posted by 直