2009年01月15日(木)
ストラテジーグレイン、2009/10年度EU穀物生産見通し引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは15日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを引き上げた。初回見通しでもある前月時点で見越していた2億9200万トンから2億9590万トンに改定。ただ、前年比は5.3%ダウンと減少の見方を維持。また、最大規模の軟質小麦についてはわずかにも下方修正した。2008/09年度穀物生産については、前月時点で3億2290万トンと推定したのから3億1240万トンに改定。
軟質小麦の最新予測は前年比5.7%減の1億3230万トンとした。前回報告での2億3280万トンより若干低い。気温低下で積雪による保護が見込まれるものの、ルーマニアやハンガリーでは寒波の影響懸念もあると指摘。最終的なインパクトは穏やかな気候に戻った後としている。
このほか、EUの小麦需要見通しを引き下げたといい、これは最近の価格変動で飼料向けの競争力が落ちたためと説明。しかし、EU圏外への輸出見通しをアルゼンチンの干ばつによる出荷ダウンを理由から150万トン引き上げて1850万トンに修正した。
2009/10年度のコーン生産は前年比6.9%減の5800万トンと見通している。前月報告での5750万トンから引き上げた。
Posted by 直