2009年01月15日(木)
金価格、2009年前半に過去最高更新の可能性・GFMS
[メタル]
金調査のゴールドフィールド・ミネラルサービシズ(GFMS)は15日、年次調査「ゴールドサーベイ2008」の二次改訂版を発表した。この中で、金価格が2009年前半に過去最高を更新する可能性があるとしている。投資拡大を前提にしての見通しだ。現状はファンドの売りが優勢だが、欧州や北米ではここ数ヶ月間で需要も上向いていると指摘。現行のファンド売りがなければすでに1000ドル台に回復していたはずだという。
GFMSは投資拡大を見越す理由としてリスク回避と資産の確保を挙げている。世界的な景気後退の進行、また財政と金融政策での景気てこ入れがインフレを引き起こすシナリオを描く。米国への信頼後退でドル下落もあり得るという。投資需要は2008年後半に約200トンとなり、2009年前半には400トン近くまで膨らむとの見方を示した。ただ、宝飾品の需要は価格変動から一段と減少する見通しととした。
鉱山生産は今年前半に前年をやや上回り、3年間続いた減少も止まると見通した。中央銀行の売却、生産者によるヘッジ外し(ディヘッジング)はそれぞれ減少するとの見方も示唆。
Posted by 直