2009年01月16日(金)
12月CPIは0.74%下落、予想やや下回る前月比マイナス
[経済指標]
米労働省が発表した2008年12月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.74%下落した。前月に1.68%と1947年に始まった調査史上最も大きな落ち込みとなったのからペースは大きく鈍化。市場予想もやや下回る前月比マイナスだった。それでも、これで5ヶ月連続ダウンでであり、また12月のCPI は前年同月と比べると0.09%低下。1955年8月の指数が前年割れとなって以来だ。
エネルギーが8.32%下がった。CPI同様に 5ヶ月続けて前月比マイナスで、しかし前月の半分以下の値下がりにとどまった。ガソリンが17.18%下落し、ガス・電力は0.04%のマイナス。いずれも前月から下げ渋った。12月のエネルギーは前年同月に比べると21.90%ダウンとなる。1968年からの記録に前年比較で2割以上下げた月は見当たらない。
食品は0.03%下落し、前月を下回ったのは2004年1月以来である。野菜・果物が2%強落ち、乳製品、肉・魚・卵なども再び下がった。反面、砂糖および甘味料、食用油はいずれも約1%の上昇。
変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.02%下落となった。極めて小幅ながらも前月からダウンであり、10月に1982年12月以来のマイナス転落を記録して以来。0.1%上昇との事前見通しに反する格好だ。また、12月のコアは前年同月比1.74%上昇。コアの前年比伸び率が2%以下になったのは2004年8月以来である。
コア部分では、アパレルが0.94%とマイナス転落し、特に婦人服の値下がりが著しかった。ホテル宿泊料金が3ヶ月連続マイナス。しかし、0.76%と前月よりスローダウンした。航空運賃が1.25%のマイナス。4ヶ月連続下落で、ただ12月はこの間で最も小幅の下げだった。新車価格は0.40%下がり、5ヶ月連続の下落。なお、ガソリンなども含めて運輸・交通セクターが4.42%下落で、11月にほぼ1 割の過去最大の落ち込みを記録したのからは緩やかな値下がりにとどまった。
Posted by 直