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2009年04月09日(木)

2月貿易収支は259.7億ドルの赤字に縮小、予想大幅に下回る
  [経済指標]

米商務省が発表した2月の貿易収支は259億6500万ドルの赤字となった。300億ドルを割り込んだのが2002年1月以来だが、赤字幅は1999年 11月に257億4500万ドルとなったのに次いで小さい。市場予想も大幅に下回る。前月より28.28%、昨年8月から連続の減少だ。また2月は 1996年10月以来の大きな赤字縮小である。なお、1月の赤字は速報の360億3000万ドルから362億400万ドルに改定。2月分とあわせて621 億6900万ドルの赤字となり、前年同期を48.64%下回る。

2月の輸出が1.63%増え、モノだけで2.98%増加した。いずれも前月を上回ったのは昨年7月以来。消費財輸出が11.58%とカテゴリー別で最も大幅プラスである。自動車関連が8.53%増。消費財とともに7ヶ月ぶりのプラス転換だ。食品・飼料・飲料は3.85%アップ。2ヶ月連続の増加となり、伸び率は前月の2倍近い。工業品は昨年7月以来、資本財が同8月以来で増加したが、伸び率はいずれも1%を下回る。サービス輸出は0.99%、2ヶ月連続減少。ただ、前月に比べて落ち込みペースは著しく鈍化した。

輸入が5.10%減少した。これで7ヶ月続けてダウンだが、前月よりややスローダウンした。モノの輸入が5.90%減で、全体同様に昨年8月から減少が止まらないながらもペースは鈍化。全てのカテゴリーが前月よりダウンだが、消費財以外は前月に比べて小幅マイナス。食品・飼料・飲料は1.97%とほかのカテゴリーに比べても最も小さい減少だった。

逆にモノの輸入で最も大きく落ちたのが工業品だった。9.35%のマイナスで、中でもエネルギー関連の輸入が依然として減少。原油だけで季節調整前にして16.35%減った。前月ほどの落ち込みではないが、それでも昨年8月から前月比マイナスが続いている。単位価格が7ヶ月連続ダウンし、39.22ドルと2005年2月以来の低水準を更新した。買い付け規模も前月から15.08%(日量で 5.98%)減少。原油は季節調整後でも落ち、このほか石油製品や天然ガス、化学品、金属類などなどほとんどの工業品が減少した。

自動車関連が8.15%、資本財は6.04%それぞれ減った。資本財では油田関連機器や発動機、工業用機械などの減少が目立つ。消費財は3.89%、3ヶ月ぶりの大幅マイナスだった。サービス輸入1.85%減少し、これで6ヶ月連続ダウンだ。

物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比19.16%増の356億400万ドルだった。石油関連が9.03%落ち、非石油は22.39%ダウン。

国別で赤字最大の対中国が141億9600万ドルとなった。前月の205億7000万ドルから縮小。対日も43億200万ドルから22億600万ドルに縮小。逆にメキシコとのギャップが26億8400万ドルから30億9500万ドルに拡大し、対外赤字でメキシコが日本を抜いて2位となった。4位になる対カナダ赤字が縮小。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は20億8400万ドルと、前月の40億3200万ドルの約半分に縮んだ。このうち、対サウジアラビアで2億5200万ドルの赤字となり、これは前月より10億ドル強の赤字縮小だ。

Posted by 直   

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